DQ8・その1

いよいよ本日発売。自身にとって8のプレーは実に10年ぶりだが、それでも所々の記憶は残っているので、それを辿りながらプレーしてみる。
冒頭、いきなりオープニングから3Dに非対応。以降ゲーム中も3D対応なのは装備画面と討伐モンスター画面のみ、と3DSの意味があまり無い。グラフィックもオリジナルのPS2版と比べると、オブジェクトに近寄ったりすると結構粗が目立つ。据え置き機の方が良かったような…。



イベントシーン、というかサブイベント含めストーリーに関わる会話が発生する時は声が入る。RPGでの声優起用は今やほぼ常識だが、DQではナンバリングタイトル初の試み。会話ウィンドウは従来と同じなのに、電子音でなく声が聞こえるのは結構違和感がある。仲間だけでなく、名前も無いモブも一部は喋るくらい、声付きキャラは意外と多い。しかし声が無い場面では従来通りいつもの電子音が流れる。
尚、トロデなど台詞に主人公の名前が入る場面では、名前は言わないか「お主」など他の言葉に差し替えられている。主人公そのものも、「主人公はプレーヤー自身である」というDQの伝統に則り、今回も一切台詞は無く声優も最初から充てられていない。



各種コマンドはPS2版からあまり変わらず、8で初めて採用された剣のカーソルもそのまま。スキル振りは覚える特技・上がる能力が一覧で表示されるのでかなり分かりやすくなった。同じ手法は街中の買い物にも流用され、所持金が足りず買えないアイテムは暗転するように。ただ、ウィンドウを一気に閉じるボタンが設定されておらず、袋の中などを見てから閉じる際も一々Bボタンを連打しなければならないのは面倒。何故Xボタン一つで全閉じできるように設定しなかったのか。
戦闘中のコマンドもほぼPS2版と同じで、これにより「○○ 1匹」の表示が久しぶりに復活。こちらも変更点は一応あり、戦闘速度の高速化を選択すると動きが速くなりスムーズに進むほか、何とレベルアップするとHP/MPが全快。これにより特に序盤のフィールド上では回復の手間がかなり減ったが、この仕様には多くの反発が出ることが予想される。
又、戦闘前後と建物の出入りの際のローディングが若干長いのも気になるところ。エレメント系の敵(メラゴースト等)のダメージ軽減能力も健在で、相変わらずテンションを上げないとダメージが通らない仕様になっている。PS2版のプレーの際テンション上げは殆ど使わなかったので、この機能は非常に煩わしかった。



とりあえずストーリーを進めてみる。トラペッタでのイベントを終え、フィールド上の宝箱を探すため一通り周り、ついでに敵も倒してレベルアップも図る。PS2版では世界が広い割に世界地図の入手がかなり遅く、必然的に難易度も高かったが、今回は最初から、しかも下画面に常時表示されているので分かりやすさが段違い。又、走っている際はよく聞くと馬の足音や鳴き声が聞こえる。見えないところで馬車が付いてきているという、中々面白い演出。
その割に、町の西には今回も初見殺しのバトルレックスがうろついている。彼らスカウトモンスターはPS2版でもシンボルエンカウントだったためかなり目立つ故被害が拡大したが、3DS版は近年のDQ同様全種シンボルエンカウントとなっているため、識別のためにフキダシが付いた。それでもやっぱり目立つが、周りの敵と比べて明らかに強敵にしか見えないので以前よりかは被害を減らせるかもしれない。勿論今作もレベル1〜2で戦闘になってしまうと即全滅。
肝心の宝箱は、現金・種・パンツ。9の宝の地図で散々開けた青宝箱もあり、これは再起動すると中身が変わる。



今回、初回限定特典ということで「いにしえのロトの剣」、更にヨドバシカメラで買ったため「メタスラトレイ」それぞれのコードが付いてきた。どちらもゲーム内では開始直後から入手可能。ロト剣の方は9の「さびついた剣」を彷彿とさせ、いかにもオリハルコン辺りと錬金しろと言わんばかりの図体。攻撃力も+20とロトブランドとしてはかなり低いが、序盤でこの威力の剣がタダで手に入るのは大きい。メタスラは守備力+8で呪文ダメージ5P減、主人公・ヤンガスとも装備可能。皮の盾の倍なので、こちらも使えるのは今だけながらかなり助かる装備。