DQ11・その3

城下町下層。シリーズ恒例のスラム街が早くも登場。ドラクエのスラム街はとにかく広いイメージだが、ここはそんなに広くない代わりに、シリーズでも珍しい横長の町。相変わらず人の話に金が関わってきて、特に占い師のババがこの先は不幸だと煽った上で、ふりかけておくといいと言う水=聖水を100Gの高値で売りつけてくるのは、序盤のこの段階ではかなりのトラップ。
3Dでも少し見てみたが、ハシゴや綱渡りが歩きと同じ速度で渡れる2Dの方が圧倒的に動きやすい。この辺りから、それまで色々拾ってきた錬金素材がクエスト以外でも人に渡すことで通れたり話が進むようになる。



上層を経由しナプガーナ密林。名前だけだと広いダンジョンに見えるが、実態は関所とほこらを合わせたような場所。通らないと先に進めないが別に広くもない。しかし敵は出るので油断は出来ない。一応いたずらデビルというボスがいるので戦うことになるが、文字通りいたずらばかりする姿とは裏腹にギラを連発するので結構危険。
ここのキャンプで「ふしぎな鍛冶」解禁。従来の錬金システムの後継に当たり、元々10で導入されたものの改良版。レシピ通りに素材を揃えて作るのはこれまで通りだが、そこから鍛錬をしなくてはならない。何箇所かある叩くポイントを叩き、それぞれのゲージをベストなポイントで止めれば、名前に+1〜3が付いた通常よりもより強化されたアイテムが出来上がる。欲張って叩きすぎてゲージがMAXになると質が下がり、普通の出来で終わってしまう。無論やり直し不可で、やり直したければ鍛錬成功時に出る「うちなおしの宝珠」が必要。錬金と違いレシピが無ければ最初から作れない。
試しに作ったが、ゲージの上がり具合の見極めが中々難しい。何度も叩いていると温度が下がってゲージ上がり幅が減るが、はっきりとは分からないのでほどほどの所で止めるしかない。錬金はただ放り込むだけだったが、それに比べると面白さは随分増したと思う。
最初に手に入るレシピは青銅シリーズとうろこシリーズで、どれもこまめに素材を集めていれば最初から作れる。レシピがある影響なのか、これで作れるうろこの鎧が珍しく非売品になっている。



その次はデルカダール神殿…の前に、その道中にあるスタート地点のイシの村にへ。捕まる時に村に兵が送り込まれたこともあり、又過去のシリーズでも大体主人公の村は滅亡するので滅ぼされるフラグが立ちまくっていたが、入ってみると意外にも無事。しかし様子がおかしい。どうやら過去の村のようで、幼い主人公自身とも会う。本来主人公は喋らないが、一応他人扱いだからかこの時は普通に喋る。そして主人公をオープニングで拾ったロウ老人の話を聞き、元の時代に戻ると…案の定、村は滅ぼされていた。よくよく考えると冤罪に近い理由で兵に攻め込まれることといい、過去の自分に会うことといい、5のサンタローズリスペクトと言わんばかりに展開がそっくりだった。ドラクエの主人公は田舎の村出身、且つその村は劇中に滅ぼされる、という流れは最早運命づけられているのか。
村の隣にあるイシの大滝近くには、ロウ老人から託された手紙2種がある。そこにある母からの手紙で更に、主人公はオープニングで襲撃されたユグノア出身+そこの王子だったということを聞かされる。当初は田舎者だった主人公だが実は王族、というのもドラクエあるあるな展開。



デルカダール神殿はダンジョンなのにフィールド上ではほこらという珍しい施設。一見広そうに見えるがそれは1フロアだけで、あとは一本道。別に穴から落ちることも、外観部分から飛び降りて脱出することもない。最下層に出る「からくりエッグ」を倒すと乗れるようになるが、すぐ両脇にある宝箱がある足場へのジャンプに使うだけでほぼお試しといったところ。その隣がボス部屋で、「イビルビースト」2体と戦闘。ボミオスを連発して極限まで鈍足にさせてくる。クリアして旅立ちのほこらの前で兵に追われてそのまま旅の扉に飛び込み、違う大陸へ向かう…。



到着後、とりあえず外に出ると突然、今後11の名物キャラになるかもしれない「ヨッチ族」出現。異世界にある彼らの村にいきなり拉致される。これが3DS版限定機能・時渡りの迷宮。ヨッチ族を使って迷宮をクリアすると、ナンバリングタイトル過去作に因んだ冒険の書が解禁され、過去の名場面の裏側がプレー出来る古参ファン涙ものの企画。祭壇にはそれぞれサブタイトルの名前がつけられているが、DQ1だけサブタイトルが無いので「始まりの祭壇」。迷宮は1回目ということで簡単なので、とりあえず適当に進んでクリアし始まりの祭壇1回目が解禁。戦闘時BGMが2の戦闘曲というマニアックなチョイス。
早速DQ1の世界に飛び込むと…まさにそこはFC版DQ1。BGMは戦闘勝利まで全く同じ、人は勿論カニ歩き。主人公達もFC版仕様になっているが、3・4に準拠した姿なので見た目が1当時よりちょっと細かいし、カニ歩きもしない。コマンドは残念ながら通常のまま。敵も複数出る。それぞれの冒険の書はクエスト扱いとなっており、クリアするとアイテムが手に入る。ここではガライの墓入口にいる敵から銀の竪琴を奪還することが目的。倒して老人に竪琴を返すとクリアとなって終了で、町の外へ出たり墓に入ることは出来ない。強制的に2Dになるので、過去シリーズエリアにしか出ない敵は討伐リストにも2Dの姿で記録される。