撮影写真より


最近のふそうエアロスター…ではなく、UDにOEM供給された「スペースランナーA」。ホイールが10穴ナットになったLKG-代のモデルで、日産ディーゼルから社名を変更したUDトラックスとしては最初で最後の路線バス。
10年後半にバス車両の自社生産を打ち切る予定だったUDは、それ以前から将来的なバス統合を目的として存在したふそうからのOEM車種に一本化。自社生産車の後継としてLKG-代のスペースランナーAをリリースしたものの、それから半年足らずでふそうとの統合は決裂、同時に供給も中止され、これによりUDはバス事業から完全撤退し文字通りトラック専業になった。
ラインナップはエアロスターと同じく3種の長さのワンステップと2種の長さのノンステップに自家用向けの長尺ツーステップ。リコール情報によると全て合わせた生産台数は54台、いずれもUDでの自社生産を終えたあとに製造されているため、発売から当初数ヶ月は1台もオーダーが無かったことになる。54台のうち標準尺のワンステップと短尺のノンステップが大半を占め、少ないモデルだと短尺のワンステップは江ノ電バスが2台導入したのみ。写真は富山地鉄の短尺ノンステップ、恐らく唯一であろう方向幕仕様。



習志野新京成バスが導入した標準尺ワンステップ。導入事業者はいずれもエンブレム等は付けておらず、社番など固有の要素以外では唯一ハンドルのマークが違うだけだが、習志野新京成バスはふそうの大型車が1台もいないため見分けが付く。



新潟交通の車両。後ろから見ても完全にエアロスターそのまま。標準尺ノンステップ仕様で、この仕様は新潟交通が導入した5台のみ製造された。