奈良交通の車両導入傾向

規模が大きいのでいつどういう車が入ったのか、とかいうのをいまいち知らない。勉強を兼ねて書き出してみた。
参考出典は便利なこのデータベース(http://nako-club.info/syaryo/)。一度に全部やろうとしてみたが、意外と時間がかかったのでメーカー別に。一応現存車両がメイン、貸切車等は後日。

日野大型

最古参は92年式八木新宮線用の1ドア車。既に一部置き換えが始まっているので、乗るなら実質今がラストチャンス。U-代だと94・95年式がまだ結構残っており、2扉よりも3扉が多い。KC-代のツーステップは3扉が20台以上も導入されたのに対し2扉は5台、うち扁平タイヤ仕様は1台のみ。3扉は市街地に路線を持つ北大和営業所に集中配備。ハイブリッドやリフトバスもいたが、他の同年式に比べて早期に廃車されている。
ツーステップの導入は97年までで、同年からワンステップの導入を開始。ツーステップと同じ長尺に、それと並行して標準尺も導入。00年末からブルーリボンシティに移行すると、標準尺の分は短尺に変更し、ディーゼルのシティが生産を終える04年まで続いた。ハイブリッドは導入無しに終わったため、シティの導入は04年で終了。
しばらく導入が途絶え、ブルーリボンII(PKG-代)となった08年に2台だけ長尺ワンステップを導入、2年後には平城遷都1300年祭で大量輸送が必要になるため一気に20台導入、同時期から奈良交通では初の中古車を導入。近鉄バスの短尺・長尺車を10台ほど一気に投入、いずれも見た目は自社発注とよく似ているが、銀サッシ+リーフサスと若干グレードが落ちる。
中古の導入はこの1回のみに終わり、半年後日野では初の大型ノンステップの導入も開始。これ以降は原則標準尺ノンステップのみとなり、年を追うごとに段々年間の導入台数が増えていき、今では年に10台前後は導入、生き残っていた古い3扉車を次々と置き換えていった。ブルーリボンII最末期には、八木新宮線を彷彿とさせる1扉ツーステップ仕様が2台のみ復活導入したが、当の八木新宮線にはあまり入らない。
KV290となった新型ブルーリボンは、先ず八木新宮線専用車として標準尺が3台登場。KV290としての生産第1号車であり、何より超長距離路線にノンステップということで全国のバス界隈で一躍話題に。直後から一般仕様も久しぶりの長尺仕様での導入を開始、もう既に10台近く導入済。いずれもシフトは全車ATを選択。

日野中型

奈良交通の中型は大型9m車がメイン。87年からブルーリボンRUの導入を開始、90年まで増備を続け、その後思い出したかのように一度だけ97年に再びまとまった台数が入った。純中型は88年に丸2灯を角4灯に改造したレインボー3台以降10年以上止まっていたが、98年に復活。但しこの時は1台のみの導入で、奈良交通の自社発注レインボーの前後扉車としてもこの1台だけの存在。前の行先表示が小型なのも特徴で、LEDに換装されてもサイズは引き継がれた。
00年からワンステップとノンステップ10.5mの導入を開始。KL-代で大型ノンステップを1台も導入しなかった奈良交通では、実質このモヤシが主力のノンステップバスだった。04年からワンステップはレインボーIIにモデルチェンジするものの、この年限りで一旦ストップ。モヤシの方も翌年導入分で最後となり、この時入ったPK-HRは奈良交通では2台のみの存在。
レインボーIIは08年に小規模ながら導入再開、同時に大型同様近鉄バス中古も入った。奈良交通にはいない短尺のレインボー3台で、やはり銀サッシ+リーフサス。榛原・葛城の所属なので北部の都心では見られない。11年からノンステップに移行、モデルチェンジ前の15年まで大量導入が続き、都市部・山間部関係無く配備されている。

日野小型

山間路線用に、95〜97年にかけてレインボーRHを大量導入。その後登場しRHと併売されていたリエッセは、テストなのか96年に6台だけ導入、その後98年に本格導入を開始、この年は1扉車も導入されたが、結局02年の3台でリエッセの導入を終了。尚、99年に再びRHを2台だけ増備。
02年から頭角を現したのがレインボーHRの7m。生産が終了する04年までの短い期間ながら、主に子会社のエヌシーバスなど北部メインで導入。06年からは新登場したポンチョの導入を開始、使い勝手がいいのか各地の営業所に一般仕様・コミュニティバス仕様とも配備。全車ロングタイプで、天理市コミュニティバス向けの1台のみ1扉、残りは2扉。
他にもマイクロバスのリエッセIIも特定輸送中心にいくつか導入。