XY・その1

さあいよいよXY発売である。予約していてもなお発生する長蛇の列には覚悟していたが、いざ行くと思っていたほど並んでいない上に予約無しでも普通に売っていて拍子抜け。これまでの人気ぶりや先日のモンハンが未だ品薄状態であるためすぐ無くなると思っていたのだが…それでも場所によっては相当な列や即完売が発生したところもあったため、この辺りは地域差なのだろう。
尚、今回の御三家は既に決めてある。カントーはそれこそ初代の頃から長らくお世話になっているゼニガメ、初心者救済なのかネット配布されているアチャモ、これらに加えて消去法でカロスはハリマロン、と見事に水炎草が揃った。前作も救済措置として途中でいわゆる三猿が貰えたが、正直あまり強くないので四天王辺りでもうギリギリだった。今回は3体とも進化さえすれば弱くはないので最後まで使うつもり。


とりあえずオープニング。セーブデータ作成前に事前に公表されていた言語選択が出てくるが、果たしてこの機能は意味があるのだろうか?今回のポケモンは全世界同時発売であるため、未発売地域に住む友人へのプレゼント、みたいな使い方も無意味。
ゲーム開始。ポケモン名が6文字まで拡大されたことに伴い、主人公の名前も今作から6文字までつけることが可能になった。ゲーム画面は前作まで多用されていたドット絵はごく一部に限られ、基本的にはフル3Dポリゴン描写。このため操作せずに放っておくと主人公が待機モーションを起こしたり、子供と話す時は中腰になったり、椅子・ベットに向かうと特に意味が無いのに座ったりとかなり細かい動きが可能となった。BWで何故か削除された「L=Aボタン」機能の復活や、ランニングシューズを最初から持っていることもあり、快適性は大幅に向上。最早伝統芸能である「科学の力ってすげー!」の人は、今回は普通の男から山男に代わっていた。


隣町に着いたら早速カロス御三家のプレゼント。性格などを厳選する場合、町に入ってすぐの「!」が出たところがレポートポイント。自己紹介とニックネーム決めのあとにくれるので少々時間がかかるものの、対戦を挟まれるよりかはまし。一発目のハリマロンの性格は「やんちゃ」、いきなり攻撃が上がりやすい性格で、素早さも下がらないのでこれで決定。早速スパトレで1時間半かけて努力値を一気に限界まで上げてしまう。前作までは序盤では調整する術がなく、下げる方法もBW2ではアベニューの店舗で行えたがそれも中盤以降の話。いきなりからきっちり調整できるのは本当に有り難い、しかもグラフで可視化されているという便利機能付き。事実、これのおかげで努力値の仕組みが初めてよく分かったという人もいる模様。


調整を完了して先に進むと先ずライバル戦、その後初のトレーナー戦。ライバルなどごく一部の主要トレーナーは戦闘中もフィールド同様3D化されているのだが、それ以外のモブトレーナーはジムリーダーであっても一枚絵のみの静止画。前作まではドット絵で多少だけだったとしても、登場トレーナー全種にアニメーションがあった。絵自体はかなりアップに映るので綺麗なのは綺麗なのが惜しい。敵のHPゲージも短くなって分かりにくくなってしまい、この2点は数少ない前作からの劣化ポイント。
前作はクリアまでの登場ポケモンは全て新種だったが、今作はメガシンカにとって代わったからか新種の数が抑えられており、早くも序盤からかなりの旧世代が登場。ハクダンの森では低確率でピカチュウが出現し、その立ち位置は初代のトキワの森を彷彿とさせる。但しこのピカチュウに限り、鳴き声はいつもの電子音からアニメと同じ大谷育江ボイスに変更されている。あのポケモンも外伝ではない本編で遂にCVを採用する時代になったのかと思うと感慨深い。その他の第1世代の鳴き声も、さすがに15年以上前の低品質な電子音を使い続けることに限界を感じたのか、サンプリングされ現代版にアレンジされている。


ゲーム開始から2時間近く経って最初のポケモンセンターに到着、早速セーブして配信アチャモを受信、厳選に入る。発売前の資料には開始から1時間で着くと書いてあったが、普通に行けば30分もかからないような距離具合。そう言う自分はその1時間の倍かかったが、このうち大半は上記の通りスパトレのせい。勿論アチャモも即スパトレ入り。最初のジムは虫タイプということで、調整が完了したアチャモが火を吹くだけで難なく突破。逆にハリマロンだけだと相当な苦戦を強いられるところであった。尚、入口でのおいしいみずの初回無料配布は無くなっていた。