撮影写真より


かつてサンデン交通が下関〜大阪間で運行していた夜行高速バス「ふくふく大阪号」中期の専用車、元々は同社の貸切車。短距離の高速路線へ貸切車を最小限の改造で転用するのはごく普通だが、シートを4列から3列への大幅な改造を施して夜行バスに転用する例は非常に珍しい。
貸切車の名残として、窓が開くようになっている。夜行バスは一部を除き殆どの場合全面固定窓が原則。床下の乗務員仮眠室も、トランクだった場所を改造しているため、扉部分に窓が増設されている(本来仮眠室の窓部分はドアが無い)。ホイールも夜行バスは殆どがアルミホイールだが、貸切時代以来路線バスと同じスチールホイールのまま。
中々変わった車両ではあったが、当該路線はとっくに廃止され、廃止の数年前には新車も導入されていたので、当車両は路線廃止と運命を共にしたと思われる。