三重交通奥津線31系統(名張駅前〜奥津駅前)


以前、路線バスだけで大阪→名古屋間を乗り継いで移動した際に乗車した奥津行き。この頃はまだ昼間の便もあったのだが…。


近鉄名張駅とJR名松線伊勢奥津駅を結ぶ路線。名松線とは名張と松阪を結ぶという意味だったが、のちの近鉄の発達により途中の旧美杉村にある伊勢奥津駅までで建設は止まってしまった。この路線は未整線に終わった名松線の西半分を担っているようなものだが、名張発の場合大半は一旦県境を越えたところにある奈良県御杖村の敷津までで、そこから数キロ東にある奥津駅まで向かう路線は1日1便のみ、しかも奥津発が朝7時、名張発が夕方5時というかなり極端なダイヤで、事実上奥津地区の通勤通学路線に特化している。名松線自体も、台風で不通となっているため代行バスでの輸送運行がもうここ何年も続いており、東西ともに以前と比べとてつもなく寂れている。
写真の注釈で乗り継ぎの際に乗車したと書いた通り、この路線は路線バスの乗り継ぎルートに於いて重要な役割を持っている。実は名張側はここから延々大阪や神戸までバス路線が繋がっており、それに対して逆に名張から東へ抜ける路線はこれしかない。京都・三重県境や滋賀・三重県境を越えるバス路線は既に全滅し、奈良・三重の県境を越える路線については他にもあるものの、どこを通るにも最終的にはこの路線を使わないと東へ抜けることができない。しかしこんなダイヤである現状、美杉で泊まらない限り乗り継ぎは不可能。

時刻・停留所
全日1日1往復運行、赤字は三重交通ではこの路線のみが経由する免許維持区間
名張駅前 夏見 滝之原口 木之平橋 大戸屋 中太郎生 敷津 払戸 奥津駅前
17:15   17:19   17:27   17:40   17:50   18:04   18:09   18:16   18:24
奥津駅前 払戸 敷津 中太郎生 大戸屋 木之平橋 滝之原口 夏見 名張駅前
7:11   7:19   7:26   7:31   7:45   7:55   8:08   8:16   8:20