撮影写真より


富山地鉄本線、電鉄魚津駅前のバス乗り場にあった自由乗降区間を表す路線図。いつ頃の路線図なのかは不明だが、多少消されているとはいえ今と比べるとかなり多くの路線がある。このうち現在も残っているのは東蔵・黒沢・池尻方面だけで、入善・泊方面は営業所ごと無くなった。魚津から南の滑川方面の路線も無くなり、現在この魚津・黒部エリアは富山エリアと路線が繋がっていない飛び地となっている。



隣にあった時刻表と路線図。時刻表は2つ分の枠が取り付けられているが、見ての通り便数は見る影も無いほど減っており、今の時刻表よりも更に半分くらいのスペースで十分なほど(ちなみにこの時刻表は若干古いもので現在とダイヤが異なる)。路線図は既にこの段階で結構消されているが、現在は大沢(黒沢)・労災病院東蔵行きしか残ってないため、これよりも更に少ないことになる。



こちらが電鉄魚津駅。県内唯一の高架駅…なのだが、1面のみ・券売機なし・土日は無人駅・駅ビル内は15年前に閉店し廃墟化、と駅ビル付きの高架駅らしからぬ寂れっぷりで、その筋では有名な駅。周辺も絵に描いたようなシャッター通りで、駅含め見事なまでに誰もおらず全くといっていいほど活気が無い。
1階部分には旅行部門でも入っていたのか、15年前の旅行関係のポスターが今も残っており、中には『ANAの最新鋭機ボーイング777で行く…』とかいう謳い文句が書かれていたポスターもあった。今や777の後継・787が活躍している時代であるにも関わらず。
現在、新幹線開業に向けて駅とその周辺の整備が計画されており、この駅ビルもどうやら近いうちに解体される模様。昭和の匂いが充満している現役の廃墟が見られるのは今がラストチャンス。