Z-A・その0

今回も発売前日に公式サイトからの情報を基に勉強してみる。

  • 今回はキラータイトルにしては珍しく、通常のゲームと同じ木曜日の発売となる。今回も世界同時発売で、嘗ては日本と海外では発売に数ヶ月のラグがあったが、Z-Aの元となったXYはシリーズ初の世界同時発売を打ち立てた。世界同時発売はゲームフリークにとっては悲願であり、以降ORASとサンムーンを除く全てのナンバリング・レジェンズシリーズで世界同時発売にこだわり続けている*1
  • 舞台はXYで広大な中心都市だったミアレシティ『のみ』で、XYのリメイクでもないので他の町は登場しない。色々な店があるかのような説明だが、SVのように店機能だけで内装は省略されている可能性もある。
  • 主人公の身分は”観光客”で、「ホテルZ」を拠点に話を進めることになる。ナンバリングでの定住者or引っ越してきたばかりの移住者という設定とは異なり、アルセウス同様に完全なよそ者となる。
  • 町の各所に、事実上のフィールドとなる「ワイルドゾーン」があり、今作の野生はこちらに出現する。アルセウス同様に戦闘を介さず直接ボールを投げて捕まえられる。アルセウスのオヤブンも続投しており、今作でも引き続き即戦力となる。
  • メガシンカに必要なメガストーンの入手法は収集アイテムとの交換や、専門店での購入、「暴走メガシンカ」の報酬など。一方で御三家用のメガストーンは何故かオンライン対戦の報酬になっていて顰蹙を買う結果となった。配布ラルトスが持つサーナイトナイトの注釈から、過去作と同様に1セーブデータにつき各種1個しか所持出来ない。
  • 夜間限定で「バトルゾーン」が出現し、今作の肝である「ZAロワイヤル」という対人戦に挑み続けてランクを上げることが目標となる。各トレーナーはアルセウスの野生と同様に気配を察知でき、気づかれると先制されるが、逆に不意を突くとこちらが先制できる。
  • ランクを上げるには「ランクアップ戦」という試験に挑む。トレーナーを倒す他、特定の条件を課された上で倒す(ボーナスカード)ことでポイントが貯まり、一定ポイントで受験資格「チャレンジチケット」を獲得できる。
  • 本作でのもう一つの目的が、意図しない野生のメガシンカ「暴走メガシンカ」を食い止める。先行プレイから、戦うには味方サイドのメガシンカが必須となるが、負けたとしても敵の残りHPはそのまま引き継がれる模様。
  • これとは別にミッション/クエスト的なイベントが用意され、こなすことで技マシン等の報酬を得られる。
  • 主人公は町の治安維持に努める「MZ団」に所属することになる。ナンバリングの悪役とはニュアンスが違うようで、アルセウスでいうギンガ団ような立ち位置に見える。アルセウス同様に、主人公の性別によって相方キャラが変わる。
  • 戦闘はシリーズ初のリアルタイム制で、攻撃・防御・交換・逃走は敵味方とも全て即時実行される。攻撃にも範囲が設定されている他、待機ゲージも存在するため連発は出来ず、数秒は待たなければならない。リアルタイム制は当然ながらローカル通信/オンラインの対戦も同様となる。これまでのポケモンでは存在しない要素であり、Z-Aを見送ったプレイヤーが少なくない。
  • 今やポケモンナンバリングの定番となった着せ替えは、XYで初めて実装された。当時は初ということで多くのアイテムが実装されたが、Z-AではSVよりも更に細分化され自由にカスタム可能。SVでは過剰なジェンダーレス傾向の影響で服が大幅に減らされたが、果たしてZ-Aでは…?
  • フォトモードはSVよりも更にパワーアップ。”自身ではなくスマホロトムが撮影する”という設定に変更された結果、主人公の全身を撮る/主人公とポケモンを自由な構図で撮るといった、自撮りに束縛されない撮り方が可能になった。ポケモン側もSVでは不可能だった座り姿勢が実装されている。尚、SVではDLCから追加されたBGM機能も残っている。
  • 核となる伝説枠は、XY出身のジガルデが務める。XYでは殆ど日の目を見ないぽっと出のような扱いだったが…。尚、アルセウスでは初出のDPのパッケージ伝説だったディアルガパルキアも従えたが、Z-Aでは今のところ公表されている登場予定伝説はジガルデだけで、XYのパッケージ伝説であるゼルネアス・イベルタルの扱いについては明らかでない。
  • XYから引き続き登場している人物は、現状ではAZ・マチエール・モミジがいる。他にもXYでの登場人物と外見・設定のモチーフが似ているキャラが何人か存在するが、繋がりの有無もそうだが、アルセウスのセキとSVのサザレの関係性のように酷似しながら一切公式側が明言しないまま終わる可能性もある。又、必ずいるはずの博士ポジションのキャラもいない。
  • AZはXY当時は”最終兵器を生み出した古代カロスの王”であり、兵器の被曝の影響で3000年不死身となっていた。兵器を作り上げるエピソードはポケモンでは珍しくかなりシリアスだったが、作中では中盤とエピローグに僅かに登場するだけだった。Z-Aでは拠点のホテルZのオーナーを務め、兵器のきっかけとなった永遠の花バージョンのフラエッテも同行する。
  • マチエールはAZよりも更に後のクリア後のストーリー(ハンサムシナリオ)の主役だった。当初は孤児で、探偵を偽っていた国際警察官ハンサムに拾われ、時に敵に操られながらも助手として任務を全うした。カロスから離任するハンサムに代わり探偵事務所を継ぎ、一人前の探偵となった姿で12年ぶりにお目見えする。ニャスパーを連れているが、これが孤児時代から連れている「もこお」と同一かどうかは不明。
  • モミジは嘗てのフレア団の幹部=敵側だったが、元々科学者だったこともあってか、今作ではポケモン研究所の所長代理としてミッションを提示する側に回っている。代理ということは本職の所長も存在するはずだが…?
  • 当面は他のポケモンシリーズとの連携は出来ず、来年予定されているポケモンHOMEとの連携以降となるが、SV以前からの転送のみの一方通行になる。Z-A側から引き出せるタイトルは今後発売予定のチャンピオンズやナンバリング10作目(第10世代)となる。
  • 今回の早期購入特典配布として選ばれたのはラルトスで、未所持の場合のみ最初からサーナイトナイトを持っている。メガシンカ必須の暴走メガシンカがあることもあり、当面はメガサーナイトが同イベントの主力になってくる。尚、分岐進化であるエルレイドについては一切明記されておらず、そもそもエルレイドナイトも持っていないため、性別が固定されている可能性がある。
  • 発売前から有料DLC「M次元ラッシュ」を発表して、DLC前提の薄い本編/課金誘導とまた顰蹙を買った。ちなみに本編の容量はSwitch1版は4GB・Switch2版は7.7GBで、1版はSV本編分よりも更に少ない。配信日は未定だが発売自体は本編と同時=明日であり、買うことで着せ替え用の服が手に入る。
  • BDSPやSVに続いてまたしても発売前からもう更新データが配信されている。これが無いとオンラインに繋げられないようで、切羽詰まっていたことが窺える。
  • 登場予定ポケモンは発売前の段階では250種ほど判明しており、アルセウスが240種程度に留まったことを考えると、アルセウス以上ナンバリング以下といった規模になる。メガシンカ以外は各種スクリーンショットや動画から推察するしかなく、変わったところではCM映像で判明したアマルスや、発売直前になってヒカキンによる先行プレイ動画で偶然写り込んだフシデというパターンもある。

*1:同時発売ではなかった2作もヨーロッパで1週間ほど遅れただけで、日米アジアでは同時発売だった