国道1号線沿いの廃止バス停(大津市内)

廃止区間のバス停跡地巡り、今度は1号線。大津市内の区間は京阪京津線やJR琵琶湖線と並走、また渋滞ポイントがいくつもあるため、現存するバス路線は途切れ途切れ、便数も年々減り続けている。
写真は東行き・西行きの順に掲載。

追分


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追分〜片原町間は「逢坂の関」を挟む山道区間。かつては様々な路線が経由していたが、みるみるうちに無くなっていき、最後に経由していたのは京阪バス46系統のみ。これも以前は京都駅・四条大宮浜大津という長大路線であったが、縮小を重ねこれ以上削れないというところまで短くなった山科駅浜大津が最後に残った区間だった。京津線と完全並走であるが故に殆ど需要はなく、末期のダイヤは1日2往復と完全に免許維持扱い。1時間に何便も運行していた面影などどこにもなかった。廃止になったのは04年6月末、今後ここに路線バスが通る可能性は極めて低い。
追分バス停跡は京阪の追分駅と名神の高架の間。ここには交番があるため、特に京都方面のバス停跡ではよく警察が張っている。大津方面行きはここで車線が1車線になり、草津までずっと1車線のまま。観光シーズンや名神の通行止めがかかると大幅に渋滞し、これがバス路線の寿命を縮めてしまった。


大谷


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京阪大谷駅のほぼ前。ここから東に、峠であり関所があった逢坂の関がある。北に山を切り開いた大谷の集落、その入口付近に有名なうなぎ屋があるものの、それ以外は特に何もない山の中。


片原町


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京都行きに登坂車線がある区間。ここには京阪の駅がないため、実質代替交通ゼロ。この付近も基本は山で、寂れた神社と車屋があるくらい。京阪バス46系統はこの先にある、161号線との分岐点である逢坂一丁目で161号線に抜けていた。

国道大津


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1号線と名神大津ICへの道とが平面交差する地点。ここを経由していたのは帝産バスの三条京阪信楽滋賀交通の京都〜水口など。いずれも10年以上前に廃止になっており、草津方面行きはもう殆ど何も残っていないが、京都方面行きは10年経った今でもバス停の跡がしっかりと残っている。
この先の本宮町〜東レ北門前間は現在も京阪バス近江鉄道のバス路線(浜大津石山駅)が残っている。但し京阪バスは2時間に1便、近江鉄道は小型車での運行となっている。近江鉄道の場合、沿道に3つも病院があるため、実質それだけのために残しているようなもの(路線名はその名も「三病院線」)。



石山駅


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石山駅からまっすぐ南。滋賀交通近江鉄道(浜大津〜1号線〜草津など)でここを通り東へ向かう路線は、全て瀬田川大橋を渡って草津方面に向かっていた。だがこの橋、特にその草津方面はほぼ一日中2kmは渋滞しており、とてもバスが通るような道路環境でない(片原町東行きの写真にも表示機に「渋滞3K」と映っている)。そのため、丁度この橋とその前後の部分だけ現在バス路線が消滅している。
草津方面は銀行前、京都方面は建設中のマンションの前。後者は以前は近江鉄道経営のボウリング場、更に昔は営業所があったため、ここにバス停があったものを思われる。