SV・その26

新ポケはほぼ全て捕まえられたので、ここで彼らの持つ新特性・新技を中心に勉強。御三家・四凶パラドックス・ミラコラ以外の一般種の進化形が対象。結構数が多いので書いている時間がなく分割しなければならない。


【パフュートン】(ノーマル)
グルトンからの進化がレベル18と非常に早いため、序盤から既に各地で見かける豚。SVでも登場するカエンジシと同様に雌雄で見た目が大きく異なり、更に雌雄で能力も異なる。雄は攻撃・防御が高くなり、雌はHP・特防が高くなる。
図鑑の生息地に”ごはんを夢中で食べる”という注釈が付いており、実際にタマゴ技としてだが「たくわえる」「のみこむ」「はきだす」「ほおばる」といった食べる技を覚える。
新特性「とれないにおい」は、直接攻撃してきた相手に匂いを移して特性を「とれないにおい」に上書き。デスカーンの「ミイラ」と同じ効果だが、ミイラが内容的に事実上ゴーストタイプ専用だったのに対し、こちらは汎用性を持たせたような内容。次回作以降で他の種類も覚えるかもしれない。尚、図鑑の説明を読む限り、雌雄ともに臭い匂いではなく香水的な匂いの模様。



【ワナイダー】(虫)
こちらもタマンチュラからの進化がレベル15であり、やはり序盤からしばしば出現。蜘蛛なのに4本足に見えるが、2本ずつ並べて動かしている。進化が早いだけに能力はあまり高くなく、種族値は全て100以下。代わりに通常特性は作中の虫ポケで唯一の「ふみん」で、催眠技をよく使ってくる草タイプに対抗。
進化と同時に覚える専用技は「スレッドトラップ」。「まもる」「みきり」と同様に攻撃が1ターン効かなくなるが、こちらは更にそのターンに直接攻撃した相手の素早さを1段階下げるため、事実上の上位互換といえる。トラップポケモンと名乗るだけに、場に仕掛けるような技は自力で「ねばねばネット」、技マシンで「まきびし」「どくびし」と一通り覚える。スレッドトラップ+ねばねばネットで、何も手を出さなくても相手の素早さをどんどん下げることが可能。



【エクスレッグ】(虫・悪)
二足歩行のバッタ。生息範囲が非常に広く、北半分は山と湖を除いたほぼ全域に出現。後ろに背負っているのは攻撃の際に使う第3の脚=エクストラレッグ、略してエクスレッグ。
名前にレッグを冠するだけあり、足技を多く覚える。最初からいきなり「けたぐり」に始まり、レベルアップで「にどげり」「かかとおとし」、技マシンで「ローキック」「かわらわり」、タマゴ技で「カウンター」も覚える。こうして見ると格闘タイプに見えるが、格闘タイプは入っていないのでこれらは全てタイプ不一致技となる。虫・悪技で足を使うのはせいぜい「とびかかる」「とびつく」くらい。下位種のマメバッタは虫単一だったため、悪タイプ要素がよく分からない。図鑑に第3の脚を使うのは体の負担が大きいとあるのが格闘タイプが付かなかった理由か。
通常特性の「むしのしらせ」はピンチの時に虫タイプ技の威力が上がる。一方隠れ特性は、相性の悪い技の威力を上げる「いろめがね」。後者だと色んな相手に足技を繰り出せるが、前者は防御面がそんなにいいわけではないので対策が必要。



【パーモット】(電気・格闘)
下位種のパモ・パモットは序盤から終盤まで絶え間なく出現するが、最上位種のパーモットは野生ではレイドバトルでしか出ない。パーモットへの進化条件は、連れ歩き状態で一度も先頭から変えないまま1000歩歩いてレベルアップ、という特殊な条件。歩数カウントなんて機能は無く、一度でも先頭を変えるとカウントは0歩になるため、連れ歩く場所が重要になる。
手当てポケモンという分類からなのか、進化時に覚える新技は「さいきのいのり」。これは戦闘不能になった仲間をHP半分で復活させる技。同じ効果があるアイテム「げんきのかけら」が比較的容易に手に入ることもあり、そもそもFFDQなど一般のRPGと異なり、基本的にタイマン勝負であるポケモンに於いて、蘇生の技は史上初。アイテムが使えない対人戦では蘇生そのものが半ばタブーであり、そのためかPPは1のみでポイントアップ・ポイントマックスも無効。
固有攻撃技は「でんこうそうげき」。威力120・命中率100ということでハンデがあり、使用すると自らの電気タイプを失い格闘単一になる・電気タイプを持っていないと出せない、つまり一度の戦闘で1回しか出せない。一方の格闘技は自力で覚えるのが連続技の「つっぱり」と威力120の「インファイト」だけという極端さなので、技マシンに頼ることになる。
電気を吸収する通常特性の「ちくでん」も強力だが、パンチの威力が上がる隠れ特性の「てつのこぶし」にして、高い攻撃力を活かした三色パンチの使い手として使用するのも悪くない。
『電気自動車と同じ量の電気を蓄えられる』という図鑑の説明がまたも2020年代ライク。古のナパーム弾やインド象同様、ポケモンの世界にもEVが存在することを示している。