SV・その27

まだまだ新ポケの勉強。順番は一応図鑑順。

【ドオー】(毒・地面)
今作進化形随一の癒し枠。グッズ化を所望する声も高く、大人気キャラ・チリちゃんの相棒としてファンアートで描かれる機会も多いが、そもそも現段階ではチリ共々、攻略本を除き公式からは存在の公表すらされていない。
ヌオーとは能力値がかなり異なる。合計種族値こそ同じだが、HPと特防は3割近く引き上げられて100を超えている反面、他の能力は軒並み下げられている。特に素早さは20しかなく、最終進化形ではポケモン全体でもヨクバリスに並ぶ最下位タイ。特殊攻撃タイプの相手に耐久力で粘る戦法がメインになる。進化時には、使えと言わんばかりに特防を2段階上げる「ドわすれ」を覚える。
特性のうち「ちょすい」「てんねん」はヌオーと同じだが、ヌオーの「しめりけ」は「どくのトゲ」に差し替えられている。タイプの都合上ヌオーよりもかなり弱点が増えているが、毒タイプ唯一である貯水特性だと、元からの効かない電気に加え、増えた弱点であるはずの水が効かなくなる。
攻撃力よりも特攻は大幅に低いが、覚える地面打撃技は最後の「じしん」のみで、残りは技マシンとなる。その地震の前に何故か「メガホーン」を覚えるが、どうやら角の代わりにトゲを使って攻撃する模様。ヌオーと違って四足歩行なのに、技マシンで覚える「けたぐり」と、タマゴ技として覚える「にどげり」はもっと謎だが。



【イッカネズミ】(ノーマル)
剣盾のタイレーツに続いて登場した、複数で1体のポケモン。下位種のワッカネズミは2体セット、イッカネズミは4体セット・稀に3体セット。このためタイレーツ同様、物質系でもないのに性別は設定されていない。図鑑の説明文は、子供を守りながら戦う・強敵には全員で戦うと明記されつつ、子供はいつの間にか増えていた・彼らの関係性は不明という、正反対な内容。一家と名乗りつつ実は血がつながった一家ではなく、他人同士の可能性がある。
進化は戦闘でのレベルアップのみであり、飴を使ったレベルアップでは一生進化しない。今作もレイドバトルを繰り返していると大量の経験アメが手に入り容易にレベル100に出来るが、それを逆手に取ったような手段。ワッカのまま100になってしまっても後の祭り。
専用技は2つ。最初に覚える「おかたづけ」は攻撃と素早さを1段階上げるが、何より「まきびし」「どくびし」などのトラップ系の技を解除するのが大きい。これまで通常技では「こうそくスピン」「きりばらい」の2つしか存在しなかった効果(トラップを相手に押し付けるという上位互換の効果がある、エースバーン専用「コートチェンジ」という技も存在する)。
何より最も恐ろしいのが、最後に覚える「ねずみざん」。連続攻撃の一種だが、他の技が最大5回なのに対し、こちらは最大10回。1回の威力は20なので、10回当たると200。勿論タイプ一致なので、実質威力は5割アップして1回30・最大300。ここに、威力60以下の技の威力が5割増しになる隠れ特性「テクニシャン」が合わさると、タイプ一致+テクニシャンで1回45・最大450まで上がる。ノーマルタイプのテラスタルやアイテムを持たせることでいくらでも化けられ、まさに数の暴力を見せつける。攻撃種族値こそ高くないが、素早さは111あるため、大体の相手には先制で打ち込める。連続攻撃技は他にも自力で「ダブルアタック」「タネマシンガン」も覚える。



【バウッツェル】(フェアリー)
名前はプレッツェル、見た目はパン、ベースと分類は犬、タイプはフェアリー。一体何をすればこんな組み合わせが誕生したのか。しかもいい匂いがするらしく、捕食されないかどうかが気になる。
そんな体から生まれた新特性「こんがりボディ」は、炎技を吸収し防御を2段階上げる。通常特性はこれしかないため、元から効かないドラゴンに加え炎も効かない。技マシンで「あなをほる」「じだんだ」を覚えさせて対炎用としての使い方も可。珍しく隠れ特性(アロマベール)よりも通常特性の方が明らかに強い。
種族値は防御の115が際立って高いが、ドオーと違い防御を上げる技は覚えず、炎技を受けないと自力で防御力を上げられないのがちょっともったいない。寧ろ対炎専用にして、上がりきった防御力を「バトンタッチ」で継がせるのがいいかも。
特攻よりも攻撃の方が高いが、フェアリー攻撃技は技マシン含め自力で覚える「じゃれつく」1種類しか覚えない。レイドバトルでの「じゃれつく」は相変わらず敵のHPが狂ってくるバグがあるため、対ドラゴンのレイドでは全く使えないのも難点。攻撃せず「ミストフィールド」「てだすけ」「とおぼえ」でのサポート役に回るという使い方もある。



【オリーヴァ】(草・ノーマル)
初となるオリーブのポケモン。今作も多く登場したノーマル複合の一つで、ミニーブ以来どう見ても草単一にしか見えないのに、どこにノーマル要素があるのだろうか。
オリーブオイルを溜め込んでおり、攻撃を受けるとオイルがこぼれて「グラスフィールド」発動。これが独自の特性「こぼれダネ」。グラスフィールドには飛行・浮遊を除きHPが少しずつ回復する他、草技の威力アップ、「じしん」の威力半減といった効果がある。直接攻撃を受けると意図せずオートで発動するため、特にダブル・レイドでの使い勝手はかなり微妙。レイドではNPCの1人がこれを使っており、場の状態を勝手に上書きする他、こちらの地震を妨害してくる。特に弱点が地面しかない電気相手のレイドでは目も当てられない。場も地震も使わない場合は、量は少ないがHP回復効果が一転してかなり貴重になる(NPCは「いやしのエール」は一切使ってくれない)。
ノーマルタイプでもあるため、ノーマル攻撃技として「だいちのはどう」があるが、これは場の状態によってタイプと威力が変わり、こぼれダネでのグラスフィールドが発動していると威力130の草技になるため、これがあると「エナジーボール」は要らなくなる。純粋なノーマル技は、125という高い特攻を活かせる「ハイパーボイス」辺りが有力。特防109・防御90と防御面も高く、ここに「ひかりのかべ」「リフレクター」を張ることでダメージを大きく軽減できる。