SV・その37

ポケモンは発売前に20種弱が公表されて以降、公式としては攻略本を除き何の情報も公開されていなかったが、今日になってようやっと、公式で御三家進化形が解禁。剣盾当時の2週間での解禁より大幅に延びたのは、オープンワールドで攻略に時間がかかると想定したからか。
同時に、未発表だった一部の主要キャラや、パラドックスまで解禁。姿だけなら、ここまでの全種類を取り上げた『ポケモン1008』なる動画で全種まとめて公開。コイン”1000枚”で出来ているサーフゴーは記念すべき全国図鑑番号”1000番”として大きく取り上げられている。発売から間もなく2ヶ月となり、いよいよネタバレ期間も満了の模様。もうしばらく経つと、待望のグッズ展開も始まるものと思われる。

今作の御三家も、モデルになった地方に所縁がある職業がモチーフ。
草のマスカーニャはマジシャン。発売前にネットで紛糾していた”ニャオハ立つな”に対し、ゲームフリークが出した解答は、立つのは立つが、女に見えなくもない妖艶なマジシャンだった。周りで浮かしている”花爆弾”で自在に攻撃する一方、プライドが高い割に繊細で、主人=トレーナーに対する執着心が超強く、トレーナーが他の手持ちと一緒にいると嫉妬しちゃう。見た目&性格で、刺さる人には刺さりまくる。
やたらと素早く走る通り、素早さが非常に高め。花爆弾を使って攻撃するため特殊攻撃ではなく物理攻撃派で、攻撃種族値も110と高め。
隠れ特性へんげんじざい」は、これまでもゲッコウガカクレオン隠れ特性として存在し、いずれも忍者&へんげ要素で採用されているが、マスカーニャもマジシャン要素で採用された。変化技含め、最初に出す技のタイプが戦闘終了までそのまま自分のタイプに変わる。どこでも自由に技が入れ替えられる都合上、どんなタイプにも即座になれるため、まさに変幻自在のマジシャン。
専用技「トリックフラワー」は必中技、且つ急所率100%という反則みたいな技。設定上の威力は70だが、確実に急所に当たる都合上、普通の威力70の技よりもダメージが常時5割増し。変幻自在でタイプが変わるとタイプ一致ではなくなるが、テラスタイプを草に設定しておけば、タイプ一致且つ更なる威力アップになる。


炎のラウドボーンはシンガー。今作の御三家進化形で唯一立たない、というか進化前のアチゲータは普通に歩いているので、事実上退化したともいえる。ゴーストタイプが付いているが、これは彼が一度死んだとかではなく、火の玉に宿っている魂に由来するとのこと。見た目はいかつく、体重326kgは御三家史上最重量、なのに歌声は優しいギャップがたまらない、しかもお節介焼きという慈愛の塊。
スペックもそれを反映しているのか、防御と特防が100を超えている反面、攻撃・特攻とも75と並レベル。重いからなのか、素早さは66しかないのは致命的。戦いはあまり好まない?
隠れ特性は「てんねん」。敵の能力アップを無視して攻撃出来るが、素早さだけは対象外。通常特性としては、頭の悪いヘイラッシャに採用されているが、こちらの場合、何となく見た目的にホゲータの方がイメージにぴったりな気がしなくもない。
専用技「フレアソング」。威力80の特殊技。使うと確実に自身の特攻を1段階上げられるため、使えば使うほど威力が上がっていく。しかも相手の身代わりを突破して攻撃する嬉しい特典付き。いわゆる”音系”の技なので、「ぼうおん」特性には効かない。


水のウェーニバルはカーニバルダンサー。陽気な彼は常に踊っているが、ただ踊れるだけではなく、脚力が強く蹴り技で敵を蹴散らす。後ろにある飾りの羽は時にカッターとなって敵を切り裂く武器になる。鍛錬を怠らず集中力も切らさないストイックな性格も併せ持ち、一方で走る時は何故かオネエ走り。まさか人物キャラで大々的に採用した性の多様性をこんなところにも持ってきた…というのは考えすぎか。
蹴り技が得意な格闘タイプだけに、攻撃種族値は120。その代わり他は80前後で、2進化としては平凡といったところ。
隠れ特性じしんかじょう」は、相手を倒すたびに攻撃力が1段階アップ。今作ではそこそこ使える種類が多いが、メグロコワルビアルを除き全て隠れ特性。倒せば倒すほど、どんどんダメージが上がっていく。
専用技「アクアステップ」、これも威力80。こちらは自分の素早さを確実に1段階上げる効果を持っているため、自信過剰との相性は抜群。この技は「踊り技」に指定されており、オドリドリにこれを使って打ち漏らした場合、特性でやり返されてしまう。一方でダブルバトルオドリドリを相方にすると、真似して同じ技を敵に使うので連発が可能。但しオドリドリは特殊攻撃派なので威力に期待してはいけない。