ウルトラサンムーン・その1

サンムーン発売から僅か1年で完全版が発売されるなんて、1年前には全く予想がつかなかった。クリアしてからは重度のリーリエロスに陥り、星を掴むような話だが続編があれば…と儚く願っていたものだったが、まさかその願いも叶うとは。



初めて起動するといきなり出てくるのが恒例の言語選択。選ぶとそのままオープニングスタート、という流れはサンムーンと同じ。BGMの「アローラのテーマ」も久しぶりに聴いたが、やはりそのままではなく若干アレンジが変わっている。その次はやはりサンムーンと同じ逃避行のシーン、でもちょっと違う…?



自宅でニャースに起こされてゲームスタート。主人公は相変わらず靴のまま寝ている。自室は色合いがサンムーンから変わり、小物類にも変化が。カントーのジムリーダーからのサインがあり、この時点でカントーやジム関係との繋がりを示唆している。恒例のゲーム機は勿論Switchに変更されているが、サンムーンのWiiUと違い『本体を持ち出して外でも遊べるゲーム機』と、敢えてSwitchの名前を出していない。まだ買えていない層への配慮…にしてはあからさますぎるか。
下画面はサンムーン同様真っ暗で、この時点で選べるコマンドは設定のみ。レポートはコマンドメニューから独立し、コマンド画面からYボタン一発で選べるように。XYで出来たスティックでの忍び足は相変わらずオミット。



外に出ると、サンムーンと同じように見えてやっぱり違う。自宅には閉まっていた車庫に車がいたり、道沿いの花がやけにカラフルだったり。コマンドも随分カラフルになったので、今作のテーマの一つなのかもしれない。1番道路の恒例・科学の力の人は、老けていたサンムーンに比べて随分若返った。そしてこの人の前が御三家厳選セーブポイント。先の叢で野生に襲われるが、颯爽と現れた御三家によって救出され、そのまま仲間に加えることに。スタートから加入までが非常に長かったサンムーンに比べ大幅にタイミングが早くなったが、これでやっと普通くらい。
今回の御三家はニャビーだが、物理技が多いので性格は「ようき」か「いじっぱり」狙い。但し加入前後のイベントは相変わらず長い、というかサンムーンとあまり変わらない。メス+理想性格狙いに比べたら全然屁であり、10回もやらずにもう「いじっぱり」がやってきた。
野生相手に初の戦闘。野生戦BGMが何故かロック調に大胆アレンジ。下画面のコマンド選択はアイコンが大きくなって更に分かりやすく。先に進むとハウ登場&御三家選択。どう出るかと思ったが、今回も主人公側が弱点を突けるタイプを選択。早速バトルを仕組まれ、戦わないと先に進めないが、今回も事前に戦うか戦わないかの選択肢が出る。いずれも初めてでも焦らない安心設計。
遺跡の吊り橋に進むとリーリエ登場。今聴くと、のちの運命を想起させて実に哀愁漂うテーマソングは、特にアレンジはされずそのまま使用。"ほしぐもちゃん"がオニスズメに襲われるのもサンムーンと同じ。ウルトラではこのオニスズメと直接戦うことや、橋が崩れてコケコに救出される際に"かがやく石"が手に入ることが相違点となる。



翌日。先ずは博士による捕獲デモンストレーション。見終わるとモンスターボールが10個支給されるので、これを元手にサンムーンで作成したパーティメンバーとの交換要員を捕まえる。最低5体は捕まえる必要があるが、ボールが余ってもどうせ使わないので、使い切るまで捕まえて余った交換要員はサンムーンからのアイテム輸送要員に使用。アローラ図鑑がサンムーン比で100種も追加されているので、既にこの時点から前作にはいなかったミミロルが出るように。
ここからトレーナー戦も解禁。やはりBGMが大きくアレンジされており、最早原曲の面影がかなり薄くなっている。謎の新キャラもこっそり調査している中、リリィタウンの祭りで、神に捧げるゼンリョクバトルという名目でハウと再戦するのは前作と同じ流れ。勝つと"かがやく石"を加工した新型のZリング「Zパワーリング」が授与。前作と同じデザインの「島巡りの証」も付ける。証はそっくりな飾りがポケセンで実際にサンムーン発売直後に売られたこともあったが、今回はまだ売っていない模様。



更に翌日。ここから時間は本体での設定時間に連動する。ママから前作と同じ餞別3万円を手に出発。最初は博士の研究所に行くのだが、違う道を選ぶとリーリエに『ぉーぃ』という前作同様の印象的な声で止められる。博士からはロトム図鑑が貰えるが、今回のロトム図鑑は選択肢で会話出来たり、表情が増えていたり、初登場の種類と遭遇した際は警告、と大幅にパワーアップ。そしてロフトには後々泣かせるアイテムとなる、あのピッピ人形が…。
研究所を出ると新規イベントとして「月食」が起こる。この時は何も起こらなかったが、後々核心に関わることになる。



次のトレーナーズスクール横のポケセンに入ったところで通信関連が解禁。フェスサークルはほぼサンムーンと同じだが、城内の一部意匠などが異なる他、いきなりからグローバルミッションが複数開催。但し最初から受けられるのは捕獲数を見る一つのみ。またタイプ相性診断で走りまくる日々が始まる。
そしていよいよ通信交換。大量の「すいせいのかけら」を持たせたメンバー達がウルトラな舞台にやって来た。アイテム交換要員は中々手に入らない種類を…ということでいきなりルナアーラを差し向ける。メンバー達はいくら5V6Vとはいえ、レベルはまだ6+技は無調整だったので、ミミッキュなんて攻撃技を全く覚えていないし、他もタイプ不一致技ばかり。しばらくは学習装置にお世話になる。あとはポケリフレも忘れずにやっておかないと、実戦投入時に命令を聞かなくなる。