大阪・あいりん地区に置いてあった朽ち果てたバス。旧労働福祉センターの前が定位置だったが、場所が場所なので、バス目当てで見に行ったり撮りに行った野次馬はあまり多くないはず。どうやら支援者の事務所だったり、ホームレスの寝泊まり用で使っていたらしい。
昔の京成KaNaCカラーにAirport Limousineのロゴなので、元々は成田空港交通辺りのバスだろうか。初代エアロバスのうちエンジン通気口がほぼ3分割のメッシュ式は、'80年代後半辺りの中期タイプ。リムジンバスらしくエンジン直結式のエアコンで、今でこそ当たり前になったが、初代エアロバスでは首都圏で若干数採用されただけ。
年式的に'00年代半ばまでには営業用からは消えたくらいの車齢だが、あいりん地区のバスはストリートビューの時期からどうも'19年頃までは使われていた。自家用登録されており、初代エアロバスの直結エアコン仕様では最後のナンバー付き個体だった可能性がある。
現在はガーラⅢに代替されているが、これもこれであまり現存する数が多くない車種ではある。