SV・その51

いよいよ配信のDLC前編『碧の仮面』。SV本編発売から10か月での配信は、剣盾DLCの発売7か月後に比べるとだいぶ延びたが、DLC公表からここまでずっとレイドで上手い具合に食い繋げ、WCS開催も盛り上げに一役買った。容量は2.9GBで、SV本編の6.3GBの半分に相当。



アップデート後に初めて起動すると、剣盾DLCでは急に案内のPOPが出てきたが、SVでは先ずジニア先生から電話が入り、アカデミーに来いと言われる。林間学校への派遣は抽選制と言われるが、アップデートさえすれば誰でも行ける。又、アップデート後は別の地方に行けるようになるためか、地図を開くと地方名が出てくるようになる。のちにLRボタンで地方が切り替えられるようになり、昼夜が異なる=時差があり、他の地方が異国であることを示している。



新キャラ・ブライア先生から、急にスカーレットブック/バイオレットブックの「オリジナル版」を見せつけられ、SV本編では塗りつぶしてあったページが完全公開、テラパゴスの名前まで出てくる。先生はブックの作者・ヘザーの子孫とはいえ、メタ的に言えば”DLCではこれら本編で残された謎の核心に迫りますよ”、といった告知的内容だろうか。




いきなりキタカミ地方に放り出される。当然ながらここもまたオープンワールド。妙にリアルな地方の現代日本。周辺では既に敵がいくつもいるが、いずれも今回から新たにSVに追加された既存ポケモン。尚、シナリオ進行中の一部ではライドが不可能になる。

スマホのカメラが地味にアップデートされており、BGM機能や表情の追加が行われ、撮影もキャプチャーボタンからAボタンに変更されている。撮影ボタン変更に伴い説明は消せなくなったが、撮影した画像にはちゃんと説明が写らないようになっている。更に、その後ポケモン版自撮り棒「ロトりぼう」を入手すると、自撮り棒風に遠巻き&自身をセンターに置く画角で撮れるようになる(右寄せ・左寄せも可能)。



公民館に近づくと、よそ者という理由でいきなり喧嘩を売られる。ここも田舎特有のよそ者への冷たさが妙にリアル。ここで早速新ポケ「チャデス」お披露目。



SV本編と同様、メイン施設である公民館以外の建物はやはり入れないが、かなり精巧に日本の地方の集落が作られているので一見の価値あり。公民館内部は外観に反して妙にきれいで、恒例の現代風刺として『10月からの公民館使用料値上げ』のお知らせが貼ってある。

今作のジェンダーレス具合を如実に表す、赤い男用便所&青い女用便所。どうやらこれでは、スカート衣装といったアイテムの追加は限りなく望み薄。ピカチュウのシッポがちゃんと男女を表しているのは細かいのだが…。



最初の課題はオリエンテーションとして、今回のストーリーの前日譚が書かれた看板と写真を撮る。写真は常に新キャラ「スグリ」とのツーショットで、そもそもノリが本編でジム・ヌシ・スター団をクリアした時と同じ。



話が進むと「オモテ祭り」に参加することになり、強制的にコンセプトアートにあった「おまつりじんべえ」に着替えさせられ、髪型も強制的に変わる。服装はすぐ元に戻せるが、髪型を戻す場合は一旦パルデアに帰り、ヘアサロンで有料で直す必要がある。尚、着替えさせられると同時に入手する「おしゃれカードみどり」の効力で、ヘアサロンでの髪型がアップデート前より増えている。



ミニゲーム『鬼退治フェス』。ライドで木の実入り風船・全4種類を割って収集し、スタート地点にある箱に入れる。1種類ずつ集めていくとすぐ虫食いされてやり直しになるので、なるべく一度に全種類回収するのが望ましいが、木の実の所持数に限りがあり、取りすぎても捨てられないので取りすぎが命取り。但しそれで上手くいくのは初級までで、中級以上は普通に所持数の限界以上の収集が要求されるため、マルチプレイがほぼ必須。
クリアすると、キタカミ版の努力値アップのハネ”餅”が手に入る。フェスは全般的に微妙にローディングが長いのが玉に瑕。


ここまでは、よくある田舎のひと夏の思い出感が漂うが、祭りの最中、”鬼”に邂逅することで話の流れが微妙に変わり始める。