関西の紙の回数券事情2023

関西の紙の回数券事情2021 - 都京市バス ~Hyper DQN Service~
これの2023バージョン。京阪神近郊の事業者に残る紙回数券のうち、コミュニティバス専用を除いた分が対象。

江若交通

前回から変化なし。

近江鉄道湖国バス

元々両社の回数券は相互利用が可能で、近江鉄道での回数券終売後も湖国バスの券を買って乗ることも可能だった。しかし'22年3月いっぱいで相互利用は中止。
その後、'23年3月から湖国バスのうち、米原市内を経由する路線で新たにICOCA導入となり、米原案内所での回数券は終売。一方で長浜市内ではIC未導入につきまだ湖国バスの回数券自体は残る。ICOCA導入はあくまで米原市内を経由する路線だけで、長浜駅発着の路線でも、伊吹山行き・近江長岡行きだけIC対応で、他は非対応というややこしい事案が起きている。

帝産湖南交通

'21年10月に内容が変更され、昼間回数券もまだ残っているが、特徴的だった2枚使用を前提とした端数5円券は無くなり、普通に1枚ずつ使う一般的な券になった。普通回数券は割引率が5%に減らされ、券種も整理され普通券は460円以下+840円、昼間券は360円以下となった。840円は石山駅~ミホミュージアム間の運賃で、信楽方面がほぼ消滅した今となっては長距離路線ではこれだけがまだ需要があるということらしい。
尚、スマホアプリでも電子化された回数券が提供されており、こちらは内容が若干異なる。使用は1乗車1枚分のみのため、紙券のように一度に何枚もは使えない。

滋賀バス

3000円で3700円分使えるセット回数券を「特殊回数券」として設定。一般路線である野洲菩提寺草津~伊勢落専用で、コミュニティバスでは使えない。

京都市バス+市内各事業者

昼間回数券は'21年9月いっぱいで廃止されたが、引き続き共通回数券があり。基本は230円券の1000円・5000円の束だが、窓口限定で他の額面の券の設定もある。

京都バス

専用の回数券も80円券から10円刻みで残る。但し、150円券以下と170円券は何故か22枚綴りの設定。京都産大関連の特殊回数券もあり。

ヤサカバス

専用回数券があるものの、エリアが狭く運賃の額自体が限られている故、回数券も1乗車1枚の使用を前提としており、6種類分の額面しか存在しない。洛西ニュータウン~桂坂の190円と、洛西ニュータウン~駅の240円は、通常の11枚綴りに加えて19枚/24枚綴りもある。

ケイルック

らくなんエクスプレス・hoopバスとも回数券は別個であり、値段も枚数も販売箇所もバラバラ。回数券ではないが、唯一乗り継ぎ券のみが共通券。

プリンセスラインバス

11枚2300円で設定。市バスの共通券と額面自体は同じだが、共通利用は一切できない。

大阪シティバス

民営化されても長い間残っていたが、'21年5月で販売終了、1年後に利用も終了。後継として、同等の機能が現在はスマホアプリで電子化という形で提供されているが、半年間の有効期限がある。

奈良交通

'21年5月で販売終了。このタイミングで、CI-CAのプレミアム額が大幅に減らされており、旧来のプレミアム額と同じ還元率だった回数券はそのまま廃止ということになった。オーダーに応じて案内所で台紙にその場で印刷するタイプで、元々から知る人ぞ知る存在だったため、印刷用のデータを書き換えたり券片を減らすよりも、いっそ無くした方が低コストだったのだろう。