撮影写真より


京阪バス山科営業所48系統:山科駅~藤尾・小金塚山科駅から東にある、大津市藤尾地区・山科区金塚団地に向かう。停留所が山科駅・四ノ宮・緑ヶ丘・藤尾小学校・藤尾小金塚の合計たった5つしかなく、通しで乗っても片道たった10分。その割に駅から微妙に離れた場所ばかりを通るため、意外にも利用客は多い。緑ヶ丘~藤尾小学校間では、ほんの僅かだけ西大津バイパスを通る。
山科駅の東側は、山城・近江の頃から京都と滋賀の県境が入り乱れる地域。この路線も山科駅と四ノ宮以外の3つはいずれも大津市内になり、地味に越県路線だが京都市の回数券・敬老パスは問題なく使える。一方で大津市は敬老パスの制度自体が存在しないため、大津市となる藤尾地域の高齢客は京都市の回数券を使わざるを得ない。
終点の藤尾・小金塚の北に小金塚の団地があるが、周囲を山と県境に囲まれており、京都市内でありながら大津市内を通らないと移動出来ない。しかも団地全体が京都市内というわけではなく、ここにも複雑に県境が走っており、南西部分だけ大津市になっている。隣と向かいで県が違うという家もざらにある。かつては実証運行として小金塚団地内を巡回するハイエースのバスがあったが、48系統と比べても全然乗らず実験止まりで終了。
路線名は山科大津線で、かつては同じ路線名の46系統浜大津行き・47系統西大津行きとセットで扱われていた。46系統は'06年、47系統は'18年に廃止になっており、年1便の近江鉄道を除くと、山科・大津の境を越える最後の路線バス。