SV・その35

これで一般種の新種は全て。数が多いのでだいぶ疲れた。

【ヘイラッシャ】(水)
偽竜のヌシ・その1。巨大ナマズのはずが、シャリタツとコンビを組む関係上、こんなふざけた名前にされている。英語名もほぼ同じ意味で、”ドン(=シャリタツ)どうぞ”をそのまま英文にした”Dondozo”。
ダブルバトルでシャリタツと組むと本領発揮。シャリタツがラッシャの口の中に隠れることで、ラッシャの全能力が2段階アップ。口中にいる間は両方とも交代不可となる特殊なシチュエーションになる。これはシャリタツの特性「しれいとう」によるもの。
全長は第9世代最長の12m。観光バスと同じ長さだが、ゲーム中は終始半分ほどの長さにデフォルメされている。それでいて体重は僅か220kg。実在する生物でほぼ同じ長さであるザトウクジラが30トン、観光バスでもその半分の15トンなので、1トンにも満たない超軽量ぶりが謎。モデルになったヨーロッパオオナマズが大体1.5m/20kg前後なので、それを単に10倍にしただけなのか。
種族値はほぼほぼ見た目通り。HP150はSVの400種でトップ10に入り、攻撃100・防御115も高いが、素早さは35しかない。隠れ特性の、火傷しなくなる「みずのベール」は水タイプの定番。通常は相手のステータス増減を一切無視する「てんねん」、メロメロ威嚇が効かなくなる「どんかん」。図鑑で頭がよくないことが明記されており、それを特性で表現した形。
専用技は、今後も使い手は現れないであろう、その名も「いっちょうあがり」。ドラゴンタイプの攻撃技で、そのままでも攻撃出来るが、その際にシャリタツを口に含んでいれば、その見た目によってどれかの能力が更に1段階上がる。外したり無効化されても能力アップは行われるので無駄がないが、威力80はあるものの、ピンの場合は特殊効果が無いただのタイプ不一致の攻撃になってしまう。
タマゴ技で、地面タイプでもなければ陸上にいるわけでもないのに何故か「じわれ」を覚える。技マシンでも結構地面技を覚えるが、理屈がよく分からない。



【シャリタツ】(ドラゴン・水)
偽竜のヌシ・その2。弱ったり死んだふりで擬態した上で敵を襲う、知能の塊。その擬態に採用されたのはまさかの寿司。普段の体色は1色だが、擬態する時は白い喉の袋を膨らませ、あたかも寿司の姿になる。「スシスシー」「スシッスー」「スメーシー」「オレヌシー」なるヘンテコな声でおなじみ。反った姿(エビ)・垂れた姿(マグロ)・伸びた姿(玉子)の3バリエーション、それぞれの色違いも当然他の寿司ネタで再現。これらは「いっちょうあがり」で上がる能力に違いが出る。”シャリが立つ”という言葉があるが、立つ=竜とかけることでドラゴンタイプも付与されている。
特攻種族値が120もあり、その見た目からは想像もつかない強さを持つ。他の数値が平凡なのが幸いしたか。
司令塔特性はダブルでないと意味がないが、隠れ特性「よびみず」になるとピンでも活躍が見いだせる。水タイプが効かなくなるものの、元々水タイプは1/4に軽減するので、ダメージ無効の面からはあまり意味がないが、受けるたびに特攻1段階アップは大きい。
賢さを再現した「ちょうはつ」「わるだくみ」「バトンタッチ」「ミラーコート」の嫌らしい技や、ダブル向けということで「てだすけ」も覚える反面、レベル1で覚える「はねる」や、自力で威力100以上の攻撃技を覚えないといった意外な一面も見せる。
英語名もやはり寿司で、竜の握り寿司、略して「Tatsugiri」。ラッシャ共々日本語が採用されている。



【セグレイブ】(ドラゴン・氷)
彼こそが、種族値合計600族のニューカマー。見た目は正統派のドラゴン、というか怪獣。パラドックスよりも図鑑番号は後ろであり、特別扱いされていることが窺える。今作はドラゴンの弱点・氷との複合の氷竜となり、氷技は等倍ダメージ。この組み合わせはこれまで伝説のキュレムのみだった。
600族なので当然ステータスは他を圧倒。最も低い特攻の75以外は全て85以上で、攻撃は堂々の145。が、他の600族が100超えのステータスを3つは持っているのに対し、セグレイブはHPと攻撃の2つしかなくインパクトに欠ける。次点の防御は92で、98くらいあればまだ分からなかったが。実際サザンドラも100超えは2つしかないが、次点の素早さは98。
一族専用特性「ねつこうかん」は、炎技を受けると攻撃が1段階アップ&火傷しない。但し「こんがりボディ」と異なり吸収はしないので、等倍ながらダメージはしっかり受ける。600族故のハンデか。隠れ特性は雪天候でダメージが回復する、氷タイプに多い「アイスボディ」。
専用技「きょけんとつげき」。威力120・命中率100は文句なしだが、使用直後の被ダメージが倍増、且つ確実に当たってしまう捨て身の攻撃。回避するなら使用即交代が求められるハイリスクな技だが、ひっくり返って浮遊し背びれで突撃するシュールなモーションは必見。この技というか、彼の存在そのものがゴジラのパロディらしいが…。技マシンでも多彩な攻撃技を覚え、更に「つるぎのまい」「りゅうのまい」で強化することも可能。



【サーフゴー】(鋼・ゴースト)
各地で現れる箱コレクレーと、各地でコインをくれる徒歩コレクレー。このコインを999枚カンストした状態で箱コレクレーがレベルアップすると、999枚のコインがサーフゴーを生み出す。全身コインながら、かつて使っていた箱はちゃんと腰に据えている。普段は常に決めポーズするユニークな奴で、移動中や水上では、その名の通りコインで出来たサーフボードに乗り、この名前は富豪ともかけている。タマゴは作れず、進化するたびにコインを999枚使い果たす仕様上、量産が非常に困難。
特攻種族値は133。攻撃は60しかないが、残りは全て90前後、合計が550と、愉快な見た目とは裏腹に意外と侮れないスペック。固定の専用特性「おうごんのからだ」は、敵味方からの変化技を一切受け付けなくなる。よく使われる「てだすけ」も効かない。
専用技「ゴールドラッシュ」は威力120・命中率100でありながら全体攻撃。使うと特攻が下がるが、1段階だけなのもありがたい(他の特攻が下がる攻撃技は全て2段階ダウン)。最大の特徴は、使用回数・自身のレベル・5円を全て掛けた現金が手に入る。レベル100なら1回使っただけで500円。現金が手に入る技は、初代からある「ネコにこばん」以降長らく存在しなかった。今作はトレーナーとの再戦は一切不可能だが、クリア後は学校最強大会でいくらでも手に入るため、これで稼ぐメリットは少ない。
尚、サーフボードに乗るにも関わらず、「なみのり」は覚えない。それどころか水技自体が変化技含め一切覚えない。