だいぶ前にも同じようなことを取り上げたが、情勢がかなり変わってきたので再度書き直すことにした。LCCの台頭で以前よりもこの区間の需要が更に増している。尚、LCCが発着する第2ターミナルビルは関空駅から離れており、無料シャトルバスで10分程度かかる。
京都〜関空間を直結する特急列車で、この区間では最もオーソドックスな移動手段。便数も朝夕は1時間に2便・昼間1便とかなり多め。
以前は全列車が停車していた西九条への停車が廃止となったため、停車駅は新大阪と天王寺のみとなった(朝夕の一部は和泉府中・日根野に停車する便と米原発着の便があり)。今年から特急料金が200円ほど値下げされ、競争力がますます増した。但し、天王寺〜日根野間で通る阪和線は遅延・運休の可能性が他線と比べて非常に高く、かなりの確立で遅れると思っておいた方がよい。
新快速の京都〜大阪間はほぼ30分、大阪〜関空間は直通列車の関空快速で約70分弱。関空快速は15分に1便しかないので、待ち時間込みだと1時間半は軽く超える。その分はるかの自由席よりも1000円安く移動できるが、こちらは阪和線が遅延した場合はるか以上に影響を受けやすく、2時間以上かかる可能性も否定できない。また関空→大阪間を除きまず座れないと思った方がよい。
時間は読みにくいが、停留所が少ない上に確実に座れるのが空港バス。満席になると乗車できないが、京都発のみ予約が可能。朝夕の一部便は京都駅の他に出町柳・二条駅など市内を経由する便あり。更に大半の便は第2ターミナルも通るため、LCC利用者にとっては一々シャトルバスに乗り換える必要がないのが有り難い。
以前は名神経由だったためよく渋滞に引っかかったが、第二京阪道路の開通で名神を通らずに済んだ上に距離も短縮できたため所要時間も短くなった。但しそれと前後して運賃の値上げが行われており、後述の私鉄ルートと比べると1000円近くも差がついている。他にも往復券(4000円、当日の往復は3000円)や和歌山への連絡乗車券もあり。
京阪で三条から発着の場合。オーソドックスな淀屋橋・御堂筋線・なんば経由だと、乗り換えの時間込みだと大体2時間程度といったところ。御堂筋線を除き、座れる可能性もそこまで低くない。
通常の合計運賃は1490円だが、大阪市営地下鉄内各駅〜関西空港間には割引切符「関空ちかトクきっぷ」が存在する。これを使えば地下鉄全駅〜関空間が980円になるため、合計1380円で乗車することが可能。券売機で買うことが出来、連絡切符でもあるため難波で一々切符を新たに買う必要もないので手軽。
尚、南海線の区間でラピートを使う場合、割引切符「関空トク割ラピートきっぷ」を使えば運賃・特急券込み1100円でレギュラーシートに乗車可能(スーパーシートは1300円)。ちかトクきっぷと特急券を併用するよりも、ラピートきっぷ+地下鉄通常運賃の方が安い。
阪急河原町発着の場合。阪急の特急は京阪特急より若干速いため、その分全体の所要時間も少し短め。こちらも梅田〜関空間は「関空ちかトクきっぷ」を使うことが出来るため、合計1370円に抑えることが可能。京阪・阪急とも、金券ショップで売っているばら売りの回数券を使えば更に安くすることが可能(特に土日)。
天六・堺筋線経由の場合。梅田経由よりも若干高いがこちらの方が早いため、券売機で売られている連絡切符も天六経由になっている。堺筋線は大概空いているが、淡路→河原町と天下茶屋→関空はまず座れない。逆の場合もともに終点ではないので、座ったはいいが寝過ごさないように注意。
しかし、このルート最大の強みは、連絡割引切符「関空アクセスきっぷ」「京都アクセスきっぷ」の存在。これを使うと上記のルートが通常1550円のところを1200円になり、これが事実上京都〜関空間の最安値。これだけでも空港バスの片道運賃以下の金額で往復出来るが、更にプラス300円でラピートのレギュラーシートに乗れるため、通常運賃よりも安い上にラピートに乗れるというえらくお得な乗り方が出来てしまう。尚、阪急側は河原町〜西院間以外でも淡路以東と千里線・嵐山線各駅ならどこでも乗降可能。
MKタクシーの「MKスカイゲイトシャトル」やヤサカタクシーの「ヤサカ関空シャトル」がある。はるかの指定席以上とかなり値段が張るが、これであれば必ず座れてノンストップな上に、一部山間部を除いた市内のどこからでも乗降可能なので、自宅の前から利用することもできる。乗合タクシーという性格上、往復とも必ず予約が必要。車がハイエースなのでそこまで荷物は積めず、2つ目の荷物は手数料1000円取られる。又、空港発は他の利用客が全員揃わないと発車できない。