京都バスにかつて大量に導入された富士重工5Eボディ架装車のうち最後に残っている2種。緑の「京」ナンバーを着けた最後のバスでもある。上は84年製のUD車で、大きな通気孔が特徴。今年で新造から24年が経った、恐らく近畿圏内での営業車では最古参に分類されるほどの古株。かなり前に貸切車に転用されており、前後扉だったのを床板と座席で埋めてトップドアに改造。今年3月までは同型車があと2台いた。
下は87年製の日野。日野+富士重工5Eの組み合わせでの非中古車はもう国内にはほとんど残っていないはず。こちらは長いこと嵐山方面の一般路線や、ほぼこの車種が専属だった比叡山行きで使われていたが、遂に数年前に貸切メインに転用。UD車と違い後扉の埋没や運賃箱撤去などは行われておらず、路線車としても一応使用できるようにはなっているものの、滅多なことがない限り一般路線には入らない。
大阪府では独自の流入車規制で新造から12年以上経過したトラック・バスは在籍・乗り入れが不可能となる一方、その隣では12年の倍近く経過した車が営業車として使われているというこの落差。ただ、UDの方は廃車前提として車番が改番されているため、来年の新車導入時に廃車となる可能性が高い。