茨城県北部

新宿に着いたのが朝6時、すぐにJRに乗り換え、上野から常磐線に乗り茨城県を目指す。新宿から普通列車で3時間以上かかる目的地は茨城県の北部・高萩市。ここには全国で最後のQMA4設置店がある。嘗て全国46都道府県で数百台が稼働していたが、5稼働から僅か2ヶ月足らずでここの6台限りとなってしまった。
やった感じ、懐かしいとかよりもやりやすい感の方が強かった。慣れというものもあったからだろうけど、タイピングもこちらの方がうんとやれる。店内ランキングを見ると、下位に魔術師から宝石まで色んな階級が混ざっていた。どうやらホームにしてるプレイヤーよりも自分と同じく遠征してくるプレイヤーの記念プレイの方が多いみたい。ていうか今更これをやり込んでも殆ど恩恵などないのだが。


QMAはもうここらで置いといて、本業のバス乗りに移る。

2年前に廃止になったJRバス高萩駅発着路線の代替路線を運行している椎名観光バス。この南にある十王駅発着路線は既に10年前にJRバスから椎名観光になっており、同社の路線バス運行歴は意外と長い。この車両はどこかの中古なのか、ドア辺りをよく見ると青の下からオレンジ色が見えた。元々青い部分はオレンジ色だったようだ。
ここから先は日立駅常陸太田を経由して水戸まで乗り継いでいく。高萩〜日立はJRと並走な上に国道経由なのでかなり本数が少ない。実際、沿線は家なんかなく森か商店ばかりだった。茨城交通常陸太田〜水戸もコミバスなどの影響で随分減った。


この地方の路線バスは主に日立電鉄交通サービスが運行。独自のバスカードは既にICカード化されているが、それに飽きたらず整理券までIC化してしまった事業者。整理券は再利用するため紙製よりも環境性能は高いが、当然整理券番号は印字されないため、番号は毎回覚えておく必要がある。車内放送でも一々「○○からご乗車のお客様の整理券番号は○番です」と入る。覚えてなくても運賃箱に入れれば運賃が表示されるものの、正直これは不便だと思う。その上整理券と気づかずそのまま持って帰る事例もあるくらい。
車内放送も人の声ではなく、テキストトゥスピーチみたいな機械音声。だから発音が変な部分が多々ある。何故録音形式にしなかったんだ…。

時々現れる旧塗装車。この塗装の車両は全て自社発注車両。でも自社発注にしろ中古車にしろ、車両は車齢10年以上のぼろい中型車ばかり。

新塗装車。ごく僅かの自社発注車と全ての中古車がこの塗装。車両は遠鉄からやってきた、日野+富士重工の中型車。数えるほどの事業者にしか導入されず、モデルチェンジ後の8E型車体では作られもすらされなかった激レア車種。

3年前に廃線となった日立電鉄の鉄道線代替路線に就く車両。元は都営バスで、年式に相応しない逆T窓は昭和60年前後に導入された都営バスの初期中型車の特徴。全国に飛び散ったが、年式が年式だけに現存数はかなり少なめ。

水戸に着いても中古車は多かった。京阪バスから茨城交通にやってきたこれは乗降中表示も京阪バス時代からそのまま。但しシートは青から緑に変えられており、一部最近の中古車は手すりも橙色に変えたものもある。


この後、高速バス・みと号で東京に戻り、そのまま翌日まで過ごす。翌日も早かったため、結果的に東京にいた時間はこれまでで最も少なかったが、どうせまた来るからいいや。