撮影写真より


富山地鉄のUD。車体は西工で、本来中型車にのみ取り付けられた通称京王バンパーを大型車に取り付けた例で、日産の工場送迎バスとして導入された2台のみの仕様。このため結構有名な車両で、色々な所で取り上げられている。
元々このバンパーは中型用しか存在しないため、2台分のバンパーをわざわざカットして大型サイズになるようくっつけた手間をかけている。ナンバープレート周囲の凹みは、乗用車のような輸出した際の海外ナンバーを考慮したものではなく、バンパーを引き延ばした名残。路線バスでは珍しいハイウェイミラーやオレンジのマーカーランプも元自家用バスの証拠(乗合バスのマーカーランプは青)。一方で側面方向幕や4枚折戸は逆に自家用としては珍しい装備。側面方向幕は地鉄の自社発注車とは異なる縦1/3サイズで、わざわざこの車のために新たに方向幕が作り直されている。後に神奈中からの中古もこのサイズなので当車両専用ではなくなっている。
1台は地鉄に移籍、もう1台は宮城交通に移籍したものの、宮城交通の車両は日産時代に引き続き送迎用として使われているため一般人は乗車不可。