エアロバスの型式(KL-)

売れたバスなので、この趣味だとよく見かける型式。PJ-代以降は一気に整理されたが、KL-代はまだ割と残っていた。だが実はどれくらいあったのかいまいちよく分かってなかったので、個人用も兼ねてどんなモデルが名乗っていたのか書いておく。

KL-MS86MP

ハイデッカー+フルサイズの最上級モデル(EX観光)だが、実質これがスタンダード。エアロクィーンは全モデルこの型式に統一。5年で2700台も生産されたヒットモデル。

KL-MS86MM

ハイデッカー+短尺。フルサイズより75cm、座席1列分短い。主に山岳用だが、道路整備が進んだため需要が薄くなり、旧モデルの短尺に比べるとかなり少ない。殆どは貸切用、一部自家用で導入。

KL-MS86MS
KL-MS85KS

標準床+フルサイズ。グレードによって型式が変わり、86Mが中間グレードのSX観光、85Kが廉価グレードのSD観光。それぞれエンジンとサスペンションが異なるが、見た目は殆ど同じ。ドアは折戸が標準で、86Mのみスイング式がオプションで付けられる。貸切の採用例は少なく、大半が東日本での短距離高速・空港リムジン用に導入された。

KL-MS86MN
KL-MS85KN

標準床+短尺。フルサイズと同じく86MがSX観光、85KがSD観光。路線バスベースのトップドアツーステップ車よりはグレードが高いが、中途半端感は否めず生産台数は大幅に少なく、まとまって導入したのは86Mが石見交通、85Kが濃飛バスと栃木の「こまどり交通」くらい。