撮影写真より


初期のセレガに存在したグレード・FM。ハイデッカーがFD、それよりもステップ0.5段分くらい下げたミドルデッカーのFSはセレガR末期まで続投したが、更に床が低いFMはKC-代に切り替わる際に打ち切られた。
フロントガラスは2枚、ドアは折戸、エンジンは低出力、窓は引き違いタイプでそれぞれ固定。一部、大型バスにも関わらずバンにあるようなリアアンダーミラーが付いた車両もある。特徴的なのはテールランプの間に本来ならあるはずのランプ風ガーニッシュがない。点検用の蓋も兼ねたガーニッシュなのだが、これがないのでボディと蓋が丸見え。前から見ると、のちのブルーリボンシティの観光マスク車に似ているが、ホイールのナットと通気口の位置が違い、そして観光バス車種ということで一応12mフルサイズの設定もある。それでも床高さは路線バスベース車と殆ど同じなこともあり、観光バスとしては明らかにみすぼらしい見た目。実際、殆どは短距離の高速バスか、温泉地の旅館ホテルなどの送迎バスに使われた。この昭和バスも短距離高速用で、どこかの中古。
しかしU-代しか存在せず、一番新しくても25年は前になるので、もともとの台数の少なさもあり現存数はかなり少ない。自家用の車両になるとまだ分からないが、そもそも事業用車両に比べて情報が乏しいので現況が不透明。