ウルトラサンムーン・その11

ラナキラマウンテン前で、すっかり忘れていたグラジオの不意打ち。倒すと、リーリエがマハロ山道に向かったとの情報が得られるので、行ってみると吊り橋前でソル/ルナと共に待ち構えていた。USUMではストーリーから外されていた伝説強制捕獲だったが、任意という形でここで捕まえられる模様。サンムーンと違って入念に準備することが可能なので、ここは後回し。
マウンテン内部は、サンムーンだとたった2フロアほどしかなかったが、USUMではフロア数も広さも大幅に拡大。トレーナー大量配備の他プッシュの岩も設置され、サンムーンとは全くの別物と化した。エリートが話していたが、まさにチャンピオンロードの復活。屋外エリアでは、"出張・格闘道場"として、ヤマブキの道場からやって来たカラテ王のダブルバトル×2回が用意されている。途中の雪原エリアには唐突にネクロズマがうずくまっているがスルー。
頂上のリーグに到着するも、サンムーンにあったハウとのバトルは無し。マツリカの試練の道中度々現れて、まるで後々に戦いを吹っ掛けるような様子だったのに。ここで出ない、ということは…。



特にすることもなく、いくら何でも年内にはクリアしておこうと思い、パーティのレベルが大体65前後の状態でリーグに突入。左から順に戦う。敵のレベルはほぼ全員50台後半なのでそこまできつくはない。
1人目。ハラからマーレインに交代しており、これによりタイプも格闘から鋼に変更。マツリカの試練中、マーマネ戦の直前で彼が天文台から離脱した伏線はここに張られていた。こちらはガオガエンといきたいが、主力技「フレアドライブ」は反動技なので、危なくなったらジャラランガに交代。ジバコイルの「がんじょう」だけが厄介だった。
2人目、岩のライチ以降はサンムーンと同じ。ここもジャラランガが基本だが、時々シロデスナも使ってみる。化石2体はどちらも虫タイプが格闘に耐性を持っているため等倍ダメージとなり、実質弱点は水か鋼しかないが、ドヒドイデでは火力が低すぎてかなり苦戦。ここまででまだ死者こそ出ていないが、結構な数の回復アイテムを使っている。
3人目はゴーストのアセロラミミッキュガオガエンが軸で、ガオガエンのメインは「DDラリアット」なので連発が可能。元々ハラ戦で使うつもりだったミミッキュはここで出番。シロデスナはほぼ後攻になり、ゴーストそのものも弱点になるので使えない…と思ったら、向こうもシロデスナを使ってきたので、折角なので出撃。やはり向こうの方が早く、「シャドーボール」であっさり半減したが、レベルが10高いこちらの「シャドーボール」は向こうを一撃で仕留めた。
4人目、サンムーンではここしか出番が無かった飛行のカヒリクワガノンを差し向けるが、いきなりウォーグルの「ブレイブバード」を先制される。3体までは仕留めたが、結局オドリドリに倒される。ガオガエンに交代したが、向こうもルチャブルに替えられて結局倒される。ここで若干不安を残す。尚、最後の戦いに入る前に、文章設定を平仮名モードに変更。



そして最終決戦。サンムーンでは所要時間15分以上ととんでもなく苦労したこの戦い。相手はククイ博士…ではなく、予想通りハウが登場。久しぶりにライバルポジションの人物がラスボスとして立ちはだかる。当然ながら6体持ち、BGMは『戦闘!ハウ』をアレンジした、ラストバトルに相応しいスペシャルバージョン。だがRPGのラスボス曲として見るとかなり軽い仕上がりで、ある意味異質且つ挑戦的。
それまでのパーティをベースにしてはいるが、タイプ偏りが無く非常にバランスが良いので、こちらもドヒドイデ以外を総動員。だがオンバーンジャラランガが倒されたので、ここでドヒドイデにも出番。「どくどく」を吹っ掛け、HPが過半数を切るまで回復しながら様子を見つつ、向こうが「かいふくのくすり」を使わない程度の絶妙な減り具合での「どくづき」で始末。毒状態の敵には必ず急所に当たる特性「ひとでなし」がここで活きた。
最後は、それまで先発だった御三家ジュナイパーが表ストーリーの大トリとして登場。勿論「フレアドライブ」を打ち込んであっさり終了。サンムーンの苦戦ぶりが嘘のようにあっさりクリア。発売前にかなりこだわった全員第7世代で固めたパーティでの殿堂入りは清清しい。全員5V以上だったのだが、楽とはいかず後半は普通に倒される場面も目立ったので、別にハンデにはならなかった。



エピローグは殆ど無く、さっさとエンディング。恒例のエンディングバトルも無し。平仮名モードに設定したので、スタッフロールは日本語表記。サンムーンとは全く異なるエンディング中はクリア後のストーリーのヒントが色々ちりばめられている。悲しいリーリエの離脱は無くなったが、何故か代わりにあの男が去ることに…。このため、サンムーンでは一番最後に使われた、ポケファインダー入手直後に撮られた3人の写真は、研究所内の自室ロフトに収まった。
ここまでの所要時間は56時間。日数自体はサンムーン当時よりも更に半月遅れたが、やっていなかっただけで劇中ではだいぶ無駄を省いたので前作よりもプレー時間は大幅に短い。



USUMはかつてのBW2と同じように、当初は続き物かと思ったのだが、蓋を開けるとサンムーンとほぼ同じ。終盤のみ大幅に改変されている以外は細かい改良に終始していたので、サンムーン経験者はあまり新鮮味を感じなかったかもしれないが、元々サンムーンの話が好きだったので普通に受け容れられた。改変もサンムーンでのストーリー上の不満がほぼ解消された内容だったので、これはこれで良い。かといって改変前はサンムーン限定の実質アナザーストーリーなので、USUMだけでなく未経験者はやっぱりサンムーンもやってほしいところ。