ソードシールド・その15

いよいよチャンピオンとの対戦、いわばラスボス。セミファイナルからすぐと思いきや、交互に伝説関連イベントを挟んだので随分長く感じた。スタジアム内外は主人公のファンでいっぱい。受付でエントリーすると、トーナメントまではユニフォームに着替えるだけだったが、決勝戦ではスタジアム直行となり帰れなくなる。
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通路は歓声が出てくる特別仕様。右側を歩けばチャンピオン寄り、左側を歩けば主人公寄りの内容になる。



チャンピオンがマントを脱ぎ捨て、作中で初めて背番号1のユニフォームを披露したら"チャンピオンタイム"の始まり。最後なので当然6体持ち。
1体目・ギルガルド、いきなりレベル62。直前のトレーナーである委員長の手持ちから大幅に上がっており、大体60前後のこちらからすれば驚異的。しかもこれがチャンピオンのパーティ中最低レベル。死にかけるも、なんとかステルスロックを撒きつつ倒す。
2体目・オノノクス、レベルが4つも下のサーナイトが先制なんて出来るはずもなく、フェアリー対策であろう「どくづき」で即死。「げきりん」半減のアーマーガアで回復の時間稼ぎ。ついでにチャンピオンにも「かいふくのくすり」1個目を使わせる。「げきりん」使用中の隙に、ドラゴン技が一切効かないサーナイトを復活させて倒す。
3体目・ドラパルト、またドラゴン。今回はシャドーボールに耐えてくれたので一撃で落とせた。
4体目・ドサイドン、ここは4倍弱点のインテレオンで危なげなく勝利。これもレベルは4つも上だが、鈍足なので助かった。
5体目。まあ予想はしていたが、最初の御三家選択で選ばれなかった余りがここで登場。メッソンを選んだので、チャンピオンに引き取られたサルノリがゴリランダーとして襲い掛かる。改造しないと本来あり得ないハイパーボール入りなのは目をつぶることにして…。セキタンザンでは草技で等倍ダメージを受けてしまうので、草技を1/4にカットするアーマーガアを選択。何をしでかすか気になったが解答は「がむしゃら」。最初は殆ど無傷に近いが、中途半端にダメージを与えていると致命傷になるので油断はできない。ノーマル技は鋼に対して半減となるが、この技では対ゴースト以外では関係ない。
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大トリはもちろんリザードン。当然ダイマックス、というかリザードンは専用のフォルムを持つキョダイマックスとなるが、ここでステルスロックが本領発揮。リザードンは岩に4倍ダメージなので、最高ダメージの条件が揃いいきなりHPが半減。しかもレベルが5も下であるインテレオンの方が先制し、大トリなのに何も出来ないまま終わってしまった。「おくびょう」がこんなところで活きたか。打ち負かすと即エンディング。
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オープニング映像に戻る。即Aボタンを押しがちだが、映像がクリア前と変更されており、現在の手持ち+主人公が登場している。



ひとまず自室に戻ってくるが、直後に博士が訪問しマスターボール進呈。今作はとうとう自然入手はクリア後まで繰り下げられてしまった。
これ以降、外に出ても特にイベントが無く、一切説明やアナウンスがないので、ネットなどで調べないとどうすればいいのか全然分からない。とりあえず適当に行ってみた。
色々もらえるものがあるようで、自宅隣のホップ邸チャンピオンの自室には、ヒトカゲ入りのボールがひっそり置いてある。ラテラルタウンの掘り出し物市では、あのウルトラボールが手に入る。USUMでは金さえあればいくらでも買えたが、剣盾ではこの1個のみで、1個数百万の価値がようやく出てきた感じ。UBはそもそも全員リストラされて影も形もないので、説明文も単に捕まえにくいボールとしか書いてない。
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ローズタワーは、恒例のバトルタワーに改装。中ではあのヌルとメモリセットがもらえる。10万を超える値段の技マシンショップや、「すごいとっくん」もここで受けられるが、サンムーン・USUMではフェスサークルでいくらでも量産出来た「ぎんのおうかん」すら25BPとだいぶ入手難易度が上がった。性格によるステータスの伸びを一部再現出来るミント各種も性格別に用意されているが、各50BPとやはり高め。





全体的に何かどうも微妙。伝説関連はジムチャレンジに取ってつけたような感じだし、当のジムチャレンジもイベント自体は自分で背番号が設定出来たりと発想は面白いが、随分詰め込み気味なので短め。これまでは1か月以上かけたり、プレイ時間も50~100時間弱かかっていたこともあったが、今作はちょっと寄り道していてもちょうど2週間・35時間。
色々ユーザーフレンドリーになったかと思えば、天候のアイコン・トーナメントの詳細・リーダー戦等で最後は相手が必ずダイマックスする・クリア後からリアルタイム連動解禁など、細かい説明が無い箇所が多く、不親切さで相殺されている。キャンプでのカレー作りにハマる人が多いようだが、これも詳細な作り方の解説が全然無く、適当に連打しては大した評価も出ないの繰り返しですぐ飽きてしまった。
同じく目玉要素のレイドバトルも、NPCがあまりに弱い上に、ムービーが一々飛ばせないのでテンポが悪い。その癖今作の隠れ特性はレイドでないと捕まえられない始末。もちろん性格の「シンクロ」なんて不可能。
リストラで種類が減って図鑑完成も楽に…とはいかず、引き換えなのかGTSが削除されていて図鑑完成の難易度が大幅アップ。その上リストラは今後のタイトルでも行うと既に明言済み。第8世代までフルラインナップするタイトルは、増やしすぎた+常に下位互換を維持し続けたツケとはいえ、今後も存在しないと思うとむなしい。
一方でBGMは特に不満なし。特に徐々にアレンジが変わる演出や、スタジアムで戦っていることを思わせる、リーダー戦での観客の歌声が入った演出は秀逸。サンムーンまでは、発売直後や発売前という早い段階でサントラリリースの情報が出たが、剣盾では2週間経ってもまだ情報がない。USUMに至っては新規曲数が少ないからか発売すらされず。果たして本当に出るのかどうか。