第15回スルッとKANSAIバスまつり

いきなり出展車リスト、ちょっとやり方を変えてみた。昨年比で水間鉄道しずてつジャストラインが復活、南海りんかんバスは今年も欠席。更に車両展示とは別枠の車両も全くいなかった(正式にはウルトラクイズ用の大阪市バスがあったが、会場内には入らなかった)。ブースのみだと、非加盟の全但バス東京空港交通はとバスも出展。
まず大体2年前後以内の新車。

神姫バス 6130(エアロクィーン) 夜行用
奈良交通 200か・823(エルガミオ) ノンステップ(ぐるっとバス平城宮跡ルート)
奈良交通 200か・833(ポンチョ) ぐるっとバス奈良公園ルート
江若交通 152(ブルーリボンII) ノンステップ
京阪京都交通 K181(ブルーリボンII) ノンステップ
京都京阪バス 5370(ブルーリボンII) ノンステップ
京都市交通局 2999(エルガ) ノンステップ
西日本JRバス 641-4933(ガーラ) 夜行用(グランドリーム)
近鉄バス 1452(レインボーII) ノンステップ
京阪バス H-3274(セレガ) 高速用(直Q京都)
大阪空港交通 3678(エアロエース)  
阪急バス 3062(エアロスター) ノンステップ(MP38)
エルガ・ブルーリボンII軍団は全員今年の新車で、カラーリングと車内前扉周り以外はほぼ同じ。神姫バス・阪急バスも最近の導入車。神姫バスは夜行バスだが、車内公開は運転席以外ほぼ無し。JRバスは昨年は路線バスだったが、今年は満を持して主力の夜行バス、その中でも最新鋭のグランドリームを出展、終始長い列を作っていた。尚、奈良交通ポンチョは車内非公開。 次に過去に出展経験がある、いつもの顔ぶれ。
京都バス 118(エルガミオ) ワンステップ
水間鉄道 200か・927(エルガミオ) ワンステップ
伊丹市交通局 200か・932(エルガ) ツーステップ
神戸交通振興 644(エルガミオ改) ティー・ループ
神戸市交通局 200か・444 ボンネットバス
阪神バス 239(エルガ) ワンステップ(タイガース仕様)
下津井電鉄 200か・・62(エルガミオ) ノンステップ(ジーンズバス)
元々台数が少ない水鉄はまだしも、京都バス・神戸市バスはいつもこの車ばかり。但し神戸のボンネットバスは原則非公開で年に2回しか乗れる機会が無いため、半ば恒例行事と化している。伊丹市もバリエーションが少なく、エルガツーステ以外は主力のノンステップ・僅かな台数のエルガミオのみ。岡山からの出展車も、かつては両備・岡電からも色々来ていたが、ここ数年は下電のジーンズバス固定になっている。 その他ニューカマー。
山陽バス 1888(キュービック) ツーステップ
しずてつジャストライン 200か・651(ガーラ) 高速用
和歌山バス 200か・614(ブルーリボンシティ) ツーステップ
高槻市交通部 200か2817(スペースランナー) ワンステップ(古代歴史館仕様)
尼崎市交通局 24-560(エルガ) ノンステップ
尼崎市交通局 20-122(エアロスター) ノンステップ(旧塗装)
南海バス 200か・494(ブルーリボンシティ) ノンステップ(旧塗装)
大阪市交通局 62-1668(エアロスター) ノンステップ(大坂の陣仕様)
山陽バスは新車を出展する事業者とは真逆、今日の出展を以て廃車になる最古参のキュービック、それも希少な所謂観光マスク。マニア層からは大きく好評だったが、車体には錆び・剥がれといった痛みがかなり進行し、新車と比べると古さを隠せなかった。 和歌山バス阪神バス中古のツーステップのブルーリボンシティ、というかなりマニアックな選択。これによって乗り入れ規制の厳しい大阪でまさかの古参ツーステップ3台そろい踏みとなったが、車内公開はごく一部の時間帯のみだった。 しずてつはこれまで夜行バスだったが、今回は初めて東京方面用の4列シート車を出展。本来関西には乗り入れないため貴重な機会となった。高槻市営は今回唯一の西工、南海バスは旧カラーのシャトルバス、同社にしては珍しく車内は終始公開されていた。新車導入が途絶えている大阪市営は、ここ数年ラッピングバスを持ってくる手法に切り替えている。 そして尼崎市営。公式な告知は殆どなされていなかったが、今年度末に阪神バスに全路線を譲渡し解散するため、今回が最後の出展。特別なのか2台出展、恒例のLED撮影会もこれがラスト。 昨年がほぼエリア西端に当たる姫路だったからか、今回はエリア中心となる大阪市内・鶴見緑地。ただ2年前にインテックスで開催したばかりなのでまたかという感もある。車両の傾向としては運転席を解放している例も昔に比べると増えたが、どういう訳か低床車の場合車内の後半分を立入禁止にする例が多々あった。 物販は屋内で開催。恒例の限定バスコレは京阪京都交通尼崎市営から新発売だったが、どちらも閉幕まで普通に売れ残っていた。廃品は京阪バス・阪急バスのように一部を除きほぼ売り切ったところもあれば、いつもは完売する京都市に珍しく売れ残りがあった。当の京都市ブースは会場のほぼ中央になり、開幕直後の長蛇の列が隣の京都バスブースに思いっきり被せられた。元々人気の大阪市営やバスコレ効果で列が予想された京阪京都交通は入口横にブースを構えていたので、京都市も同様の措置が出来たのではないか…と思った。 来年はスルッとKANSAI20周年につき、例年以上に規模が大きくなることが予想される。10周年の時に開催された第6回は鉄道ブースの規模を広げ、過去最大の入場者数をマークしている。 そして写真。 この日で引退・廃車となる山陽バスのキュービック。先日引退記念でツアーまで組んだという当車両、キュービックの出展自体が3年前の伊丹市営以来だったが、車体はかなりくたびれており、決して見栄えがいいとは言えなかった。 個性は無いがきれいな新車を持ってくるか、マニア受けは良いが古い車を持ってくるか、事業者は毎年選択されるわけだが、大抵は無難な前者が選ばれる。特にいくつも展示出来て多少の無茶が出来る自社イベントではなく、このようによその団体が主催の場合は尚更。 おなじみの撤収・退場時、今回は公道に出るまでの園内の行路が比較的長かったので、園内の時点で既に多くのカメラが向けられていた。