撮影写真より


大阪市営のコミバス・赤バスの廃車体。場所は東京・お台場、大江戸温泉物語の駐車場の一角。ここにフットサル場があり、そこの休憩箇所として何故かバスの廃車体、それもこんなマニアックな個体が使われている。
外観は大阪市交通局の文字は消され、赤バスマークやスルッとKANSAIなどのステッカー類も剥がされ、市章の「みおつくし」も思いっきり痕が残っているもののきれいに外されているが、赤バス時代の赤一色なカラーや局番「00-0024」はそのまま、方向幕スペースには廃車の際に各車両に入れられる局番の紙が今も残っている。車内は運賃箱が撤去され、新たにエアコンが装備されたため後部に室外機を背負っているが、それ以外は大阪市時代のまま。ちなみに出入りは大阪市時代は殆ど使わなかった後扉を使う。
赤バスの主力車種だったこの「オムニノーバ・マルチライダー」はすぐ壊れる上にメーカー自体も潰れたため、他の導入事業者ではものの数年で全て廃車にしており、赤バス廃止以降は車庫内や解体屋等を除くと茅ヶ崎市に保存車がいる他は国内に殆ど残っていないため、かなりのレア物でもある。大阪市営のバスが廃車後に東京の都心で使われているというのも何だか不思議な話。