撮影写真より


大阪市営のエアロスターノンステップ(98年式)。ノンステップバス第2陣として3台が導入、試作車だった第1陣と違い市販車になったが、シート配列や自動スロープなど、今と比べるとまだまだ特殊な車両だった。
大阪市交通局は98〜00年にはそこそこ大型ノンステップバスを導入していたが、00年代前半は赤バスと中型CNGノンステップバスしか入れなかった影響で、この期間の年式の大型ノンステップバスが大手の割に少なく、また時刻表にも運用が表記してあるため当時は割と簡単に初期のノンステップバスに乗ることができた。このバスも例外でなく、所属の井高野営業所のドル箱系統である37系統(井高野車庫〜大阪駅)にほぼ専属、ノンステップバスの運行時刻の便にはほぼ必ずこの車両がやって来ていた。変わったところでは、この姿ほぼそのままの形でプラモデルにもなった。
3台とも晩年には長吉営業所に移籍したあと、昨年あたりに廃車。うち2台が富山地鉄中央バス、1台が北海道の名士バスに移籍。

富山地鉄中央バスへの移籍車両。ホイールカバーこそ外されたが、それ以外は内装・フロントの車椅子マーク含めそのまま。

車内の様子。大阪市営オリジナルのバケットシートも、今となっては大阪市営から消滅し移籍先でしか見られなくなった。この車両は本来なら中扉後ろに対面シートが設置されているが、大阪市営はそれを嫌い後ろ向きのシートを設置するスペースを丸ごと荷物置きにしていた。