話を進めず、ごく初期のものを除き放置していた配信の石版ばかりを延々こなしていた。一応それぞれに公式推奨レベルが設定されているものの、あまりに雑魚敵の強弱の差が激しく推奨レベルなんてアテにならないので、全員40前後になってようやく攻略に着手。やはりというか、このレベルで十分すぎるほど余裕だったのはごく僅かで、大抵は結構苦戦した。特に灼熱連発・たまに煉獄なセブンイレブンの配信石版と、クリフトのザラキ並に即死攻撃が頻発する公式配信石版9番については、いつ全滅してもおかしくないので冷や冷やもの。更にこれらの石版にしか出現しない敵、いわゆる「トクベツなモンスター」を全て仲間にするつもりだったため、この手の敵相手だと「まものならし」もまさに命がけ。
こうしているうちにプレー時間が増えていき、忘れた頃にようやくダークパレス探索に着手。開始早々、にじくじゃくから心をゲット。落とす確立は実に1/1024、どうやら相当運が良かったようだ。内部はPS版よりも大幅に簡略化されており、臓器のようなフロアは吸い寄せられる触手が消え、壁も動かなくなりフロアも減り随分普通なダンジョンになってしまった。変わらないのはれんごくまちょうの恐ろしさくらいで、これにさえ気をつければ伝説の武具の回収も余裕。
そしていよいよ2回目のデミーラ=最終決戦へ。だが、全員勇者でターン終わりに勝手に回復する特殊能力が大きく、例え全体攻撃をやられてもすぐに回復してしまう。軽く防御呪文を張ったあとは、昔と同じようにつるぎのまいを連発するだけ。レベル30前半でも十分倒せるとのことなので、全員40を超えたパーティには余裕ゆぎて、回復呪文すら殆ど使うことなく討伐成功。どこぞにはキーファ=デミーラ説なるものが流布されているとのことだが、そうだったらとしたらあの時の裏切りの怨念を晴らすべく余計にたこ殴りにしていただろう。
倒したあとはシリーズ恒例、世界中へ挨拶回り。毎回移動に時間がかかるわ、どの人も大抵同じようなことしか言わないわで正直面倒臭い。但し最後に唐突に出現する裏ダンジョンへの石版だけは忘れずに回収しておいた。石版レーダーもしっかり反応するので、PS版の壊れた石版とは比べものにならないほど分かりやすい。
こうしていよいよエンディング。確かPS版だと背景はただ船が進むだけだったが、今回は色々手が加えられ、スタッフロールもDQ本編シリーズにしては珍しく日本語に変更されている。最後の最後、たまたま釣り上げた石版から、まるでかっこよく締めに来たのかと思うほどタイミング良く忘れた頃に現れる、人間の屑ことキーファからの「ズッ友」なラストメッセージと共に完。文面がPS版の自動送りからボタン送りに変わったのはじっくり読ませるためであろうか。種泥棒に始まり種泥棒に終わるドラゴンクエスト7であった。
ここまで79時間半、これは前回のDS版6のほぼ倍。配信石版やすれちがい石版での修行などで結構時間を食ったことも影響しているかもしれない。時間がかかったのと同時に日数もかけすぎて、そのDS版6が1週間で終わったのに対し1ヶ月半もかかってしまった。近年でクリアまでにここまで時間をかけたゲームも久しぶり。
天空シリーズのDSでのリメイクが総じていまいち、特に前回の6はほぼ仲間会話の増強とバグ・仲間モンスターの除去しかなく随分とお粗末な出来だったため、同じく携帯機でのリメイクとなった今回も期待は半分程度だったが、蓋を開けてみれば予想以上の出来、特に携帯機でありながらあのフィールド画面の「冒険してる感」の高さには衝撃を受けた。リメイクにありがちな全体的な難易度低下も見受けられたが、上級職の呪文特技の固有化と、どとうのひつじを始めとした凶悪特技の弱体化などで上手い具合に相殺できていたと思う。6もこのくらいの質であれば十二分に満足だったのだが…。ただ、自作のすれちがい石版関連は未だによく分からないため修行目的以外では殆ど触っていない。このあたりの説明はもっと分かりやすく、且つ簡潔にしておくべきだった。説明書の電子化によりプレー中以外で確認できないのも痛い。石版に関連して移民の町も、宿屋すらないほど大幅に規模を縮小したのも何とかならなかったのか、せめてDS版4のように発展は一本道だがそれなりに豪華にしてほしかった。あと個人的には奇跡的に起こらなかったものの、PS版に引き続きフリーズが多いこともウィークポイント。
この次のDQ本編といえば、間もなくWiiU版10がリリースされるが当然これはスルー。となれば数年後に出るであろう8のリメイクということになるが、元々PS2でリリースされ内容もフル3Dだったため、今度こそ据え置き機でのリメイクなるか。その前に他のハードでもっと綺麗になったロトシリーズ・天空シリーズもやってみたい。