営業係数

京都市バスの昨年度営業係数が公開。ちょっと見てみた。
トップは不動の100系統。若干落ちはしたがそれでも堂々の53。一日平均の旅客数が8099人、これに一日の往復の運行便数140で割ると、一便当たり平均57・85人。殆ど常に満員に近い状態という驚異的な多さ。実際常に混んでいるが、まさに数字になって表れている。次点は207の59・17と206の61、更に意外にも203の68と続く。循環系統は相変わらず208以外は全て黒字で、208も102と惜しいレベル。100系統以外の100番台の快速路線も全て黒字であり、最も悪い103系統でも96と100系統以外でも軒並み好成績。
逆に最も悪いのは、長らくワーストだった南1系統が若干改善したため、これを追い越して84系統が235で新たに最下位に。200超えは工場地帯である十条より南の路線が多いが、特に西ブロックの悪化が目立ち、3つが200超えで一番高い西4系統でも138。又土日限定の短距離路線である58系統は、常にガラガラ故に200と市街地路線では圧倒的に悪い。表中では循環2と書かれている京都岡崎ループも、かなりPRされているものの特に平日の乗車率が悪いため147と市街地完結の割に高い。


一日当たりの乗車人員は、3万人前後の205・206の2つが圧倒的に多い。元々便数が多いから当たり前かもしれない。循環系統以外で1万人超えは3・5・9・46と便数・混雑度ともに高い路線が並ぶ。表中の乗客が少ないから誰も乗らない、というわけではなく、例えば67系統は311人とかなり少ないが平日に5往復しか運行せず、なので1便当たりは31人とそんなに悪くなく、営業係数も114。逆に67系統より何倍も便数が多いにも関わらず乗客は2倍に満たない南8系統は、1便当たり13人とかなり少ない。この数字だと小型車で十分と言える。土日運行も含めると、係数が悪い58系統はやはり乗客も少なく、数字上の一日当たりの乗客数も最下位故に、南8系統より更に少ない9.75人。当初は大型車での運用もあったが、これではこちらも小型車で賄える、というより単独区間も無くただ大宮通りを往復するだけなので、普通に廃止した方が早い。梅小路にJR新駅が出来ると完全に用済みとなるため、開業と同時に廃止になる可能性が極めて高くなった。