昨日の続き。長くなりそうなので昨日と分割したが、昨日の量を見るところわざわざしなくても良かった気がする。
昨日は京阪バスだったが今度は近江鉄道。今では殆ど使われていない系統番号が併記されている。先ず石山駅近くに「東洋精器前」行きの路線が出ている。東洋精器という企業自体は今でも残るが、工場は今はもうなく、どこにあるかは不明。昔の地図でも見れば容易に場所が分かるので要復習。
大津駅から北は浜大津の他、数年前に免許維持路線化した末に完全に廃止された西大津、そして堅田行きと名神大津行きなる路線がある。大津〜堅田は江若バスの幹線であるが、どうやら近江鉄道もあった模様。名神大津は当時名神ハイウェイバスが停車していたため、それに連絡するための路線と思われる。今でも残っていれば大津SAへのアクセス路線として使えたかもしれない。
石山駅から先は神領〜瀬田駅の路線は今も残っており、公設市場行き・野郷原(西武大津グリーンハイツ)行きも現存。ただ系統番号を見る限り、瀬田・市場とも西大津・浜大津から直通の路線があった模様。瀬田駅から「滋賀医大経由草津駅行き」なる路線が書かれており、これはもう残っていない。やはり西大津発着のかなり長距離の路線で、浜大津や唐橋の渋滞でダイヤは連日ほぼ破綻状態だったと予想出来る。路線自体は瀬田〜医大・医大〜草津として残っているものの、草津側は平日に僅かな便数しか残っていない。
大津〜近江大橋〜草津方面の路線も書かれている。かなり便数を減らしたものの、何とか今でも現存。但し現在のルートは浜大津〜大津駅〜湖岸〜近江大橋〜山田〜下笠中央〜草津駅だが、路線図のルートは山田から松原中学・東上笠・野村運動公園経由。ここは2年前にルートが現在の下笠中央経由に変更され、東上笠方面は免許維持路線となっている大江経由石山行きが通るようになっている。
もう一つ、近江大橋から草津駅の東口方面への路線が載っている。よし池〜矢橋東口〜矢倉二丁目〜おば川新橋〜東草津〜駅というルートで、南草津駅を横目に通るような経路。今でも殆ど近江の路線が免許維持含め残っているが、唯一片原〜矢倉二丁目間のみ現存せず、この途中には「種鶏場前」なるバス停がある。地図で見ると南草津駅の横から野路方面を通るルートしかバスが通れそうな道が無いが、路線図のタイムスタンプの97年には既に南草津駅があるのでスルーは考えにくく、そもそもこれだと当時からある野路北口バス停に停まるはずだが、路線図には載っておらず、ここを通過することになるので不自然。肝心の種鶏場なんて既に無く(県営の種鶏場は現在日野町にある)、当時どこを通っていたのかがさっぱり分からない。これも真相を探りたいのなら昔の地図を見るしかない。