撮影写真より


エアロスターCNGツーステップ。ノンステップは結構色んな事業者に導入されたが、ツーステップは2年ほどしか生産しなかったためかなり実績が少なく、都営バスと京都市営・大阪市営の3公営バスに加え、第1号車として近鉄バスに導入されたのみ。生産台数はリコール情報によると短尺の「KC-MP717K改」が3公営に計33台だが、うち都営バスは2台のみ、京都市も5台で、残りの大半は大阪市に導入された。標準尺の「KC-MP717M改」は近鉄バスの1台限りだったが、機器故障で僅か10年で廃車になった。残りもガスボンベ耐用期限などで早期に廃車され、営業用として現存している車両は1台も残っていない。尚、リコール情報には本来ノンステップしか存在しないはずのKL-代でも「KL-MP35JP改」という車両が1台だけ生産されているようだが、調べてみると日本交通の特定用車両と判明。
最大ユーザーだった大阪市営では港・酉島の営業所に集中配備、のちに全て港営業所に集められたため、管轄エリアの此花区や港区では比較的よく見られた。元々CNG車導入に積極的だったが、近年の規模縮小の煽りを受け、最大15年しか使えないCNG車を優先的に廃車。結果最大で100台以上在籍したCNG車自体が今や十数台程度まで減ってしまった。