とりあえず発売日。マグナゲートでの大失敗から3年、まるで挽回でもするかのような大々的にPRして満を持しての登場だったが、蓋を開けると予想の斜め上の出来だった。
ゲーム開始時、恒例の心理テストで自身のポケモンが決まる…のはいつも通りだが、今回は確認画面が出て、嫌な場合は好きな種類を選択出来る。心理テストの意味がまるで無いが…パートナーも最初は自動的に指定されるが、確認を拒否するとやはり自由に選択可能。どちらとも名前は後から変更可能という手軽さ。
自分の場合は、主人公はゼニガメ・パートナーはチコリータという組み合わせが10年前の初代以来の伝統。どちらも選べなかったマグナゲートを除き全てこの組み合わせとなっている。
最初にチュートリアルを兼ねて、早速2つほどダンジョンを潜る。この時のみレベル30のコノハナが付いてくるので、基本的に敵を倒すのは全て彼に任せる。その後単独となり、町に来るとイベントがどんどん進みパートナー初登場、パートナーと潜り、設定上は小学生なのか学校に行ったり…話が進むのはいいのだが、全然自由にならないのでどうももどかしい。
一通りやってみた。マグナゲートからの仕様変更の一つとして、一本道で引き返す場合、従来は入れ替わるだけだったが、今回は押す形で並びを変えないまま移動出来るが、同じく仕様変更で復活した空腹度が1歩で1減る。Bを押しながら移動すると従来通り入れ替わるが、気づかないと不便な思いをする。一応このことはチュートリアルでコノハナが教えてくれる。マグナゲートで大きく指摘されていた視点の近さは、かなり引いた感じになりようやくまともになった。携帯機ならではの機能として、電池が少なくなり赤ランプが点いた時にダンジョンにいるとアイテムを保持したまま緊急脱出が出来るようになる。
が、全体的に見て目立つのは難易度の大きな上がりぶり。HPが40〜50の時に被ダメージが10以上とかなり痛いのに、こちらの与ダメージも10ちょっと、このため2体以上に襲われると非常に死にやすくなる。旧作に比べると序盤の与ダメージは3分の1、一方被ダメージは3倍程度になっている感覚。その割にレベルアップも技のレベルアップも増加幅は非常に微々たるものなので殆ど成長出来ない。片やパートナーはPPが切れるまで相手タイプ関係無く同じ技しか使わないので、弱いことに加えかなり頭が悪い。
更に最初のボスだと30ダメージも受ける。この最初のボスはガバイトということで「あなをほる」を多用するため、攻撃ターンに一歩引いて回避していたので何とか勝てたが、2回攻撃を受けると死亡するので、単なるタコ殴りでは絶対に勝てない仕様になっており、否応にもアイテムを駆使しないと必ず詰む。
まだ最初のボスを倒したくらいだが、この時点で既に自由度がかなり低いのも気になる。旧作なら大体この辺りでもう依頼を受けてクリア済みダンジョンに潜りに行く…というパターンだった。毎回恒例の長期遠征などかなり長い間町に戻れないチャプターもあるはずだが、この分だと旧作比で相当難しくなっているものと思われる。
不思議のダンジョンシリーズとしてはそれなりの難易度になったが、ポケダンブランドと考えると旧作とは全くの別物。同シリーズにしてはこれまではかなりぬるく、それが逆にやりやすかったのだが、これでは全く気軽に楽しむようなものではなくなり、序盤からそれなりの戦略を立てないと先に行けない。但しこれは従来のポケダンと比較しての話であり、アイテム識別も最初からされていてレベルリセットも無い分、トルネコなどに比べるとまだまだ易しい。
正直言って現段階ではあまりやる気が無く、戦略などの様子見も兼ねてしばらく控える。調べてみると主人公が水だと更に難易度が上がるという、自分にとっては非常に都合が悪い知らせが早速出てきた。まだ序盤ということもあり最悪リセットもある。マグナゲートでの前科があったので、そもそも様子を見るくらいなら買わない方が良かったか…ということで数ヶ月は休止するはずだったDQ8をたった1日で再開する予定。