撮影写真より


たまには身近なレア物を。
京都市バスエアロミディME。特殊装備が多い京都市バスだけに、この車も後部には幅を狭くした特別サイズの方向幕を装備。元々MEは標準装備される小型サイズの行先表示、それもLEDの使用を前提とした全幅だが、後部の方向幕も前部と同じ大型サイズである市バスは最初から小型サイズを使う気が無かったのか、縦サイズはそのままに横だけ狭くして無理矢理装備している。恐らくこのサイズの方向幕をそのまま装備出来るのは全国でも市バスのMEだけだろう。この特殊な方向幕や小型車なのが原因なのか、導入以降10年間限られた路線にしか入ったことがない。
更に、市バスのMEは後期型といえるPA-ME17DF型で、このタイプのテールランプは中型のMK同様バンパーに3色とも標準でセットされており、通常はこれしか取り付けないが、市バスはわざわざ汎用の2灯式ランプを上部に追加している。前期型では標準だったが、後期型ではバンパーに移ったため2つも使う必要が無く、逆に殆ど見られくなったタイプ。当然作動する時は上下とも光るので何だか派手。
後部の広告枠もスペースが狭いMEでは珍しい。エンジンリッドに被らないギリギリの位置に付いているが、それでも窓に思いっきり被ってしまっている。空いた隙間には市バス定番装備である標語プレートもしっかり装備する抜け目のなさ。
尚、関西ではME自体がレア物で、市バスの他には丹海バス南丹市滋賀県内のコミバス用に何台か入っただけ。当時関西の小型バスは大阪市営が外車、一部がHRの7mに流れた他はこぞってリエッセに集中した。近隣では福鉄と三重交通でも導入例がある。