ちょっと懐かしい、京都交通の四条河原町〜(国道9号線)〜園部間急行バス。昔はどこにでもあった、国道を経由した長距離一般路線バスの中でも割と生き残った方。国鉄山陰本線→JR嵯峨野線がろくに使えなかった頃は、1時間に数便という結構な高頻度で運行し、更に園部以外にも綾部・舞鶴・天橋立など府中北部の各方面への長距離路線があったが、複線化など線路の高規格化が進むと段々劣勢になっていき、最後に残った園部の急行バスも04年に廃止。京都交通自体も既にこの時倒産しており、営業エリアが分割譲渡され会社として消滅するのはそれからすぐのことであった。
現在、国道9号線は京都市内〜亀岡駅間はJRが並走していないこともあり、今でも30分に1便と割と多いが、JRと完全並走している亀岡から先は1日1〜数便とほぼ無きに等しいレベル。園部から先は再びJRが離れるため、昔に比べかなり便数が減ったものの現在もJRバス園福線が通っている。一方、当時の丹波町で9号線から分岐し多くの特急・急行・一般路線が通っていた国道27号線のバスは僅かな町営バスのみで今や壊滅的状態。
急行バスといえば、写真のブルーリボンRUが定番だった。とにかくエンジン音が凄まじく、100m先からでもその爆音がよく聞こえた。それだけに車内なんて相当うるさすぎた。RUは大半の車両が旧京都交通と運命を共にし、今やこのブルーリボンRT/RU自体、大手事業者で最後まで生き残っていた新常磐交通から既に全滅したため、国内の現役車両はほぼ0に近い。