大阪→名古屋間乗継ぎ(2・奈良→津)

国鉄バスがあった頃は滋賀県から三重県に入ることもできたが、現在はこのルートしか路線が繋がっていない。大阪→奈良に比べ山間部が多いため圧倒的に便数が少ない。

近鉄奈良駅(奈良市)→天理駅(天理市)・奈良交通192系統
約40分530円/CI-CAPiTaPaICOCA使用可能路線


奈良〜天理間は経由地の違いによって5種類の路線がある。今回乗車したのは平・土に1往復のみ存在する192系統で、1時間に2便あるメイン系統の92系統の経路に奈良東病院がプラスされるもの。最初こそ立ち席が出たが、その大半がこの奈良東病院で降りていった。

天理駅(天理市)→上野産業会館(伊賀市)・三重交通60系統上野天理線
約70分1700円/三交バスカード使用可能路線


ここからは長いこと三重交通にお世話になる。かつての繁栄ぶりも空しく既に現在は中型車が1日4往復するのみだが、近畿と東海を直通する貴重な存在。
見た目はどう見ても高速道路だけど、カーブの角度具合はどう見ても高速道路ではない一般国道名阪国道をメインに経由。一部旧道も経由するが、県境にかかる橋を除き大して狭い道でもない。

上野産業会館(伊賀市)→名張駅前(名張市)・三重交通71系統上野名張
約50分660円/三交バスカード使用可能路線


伊賀鉄道だと乗換が必要な区間を、国道368号線とその旧道を経由して直通する系統。運賃も伊賀鉄道分社によって60円しか変わらなくなった。
今回、三重交通の乗車する部分は運賃が高めになる傾向があるので、事前に入手しておいた株主優待券というセコ技で乗車。これにより出費を大幅に抑えられた。

名張駅前(名張市)→奥津駅前(津市美杉町)・三重交通31系統奥津線
約70分1010円/三交バスカード使用可能路線


名張駅とJR名松線の終着駅・伊勢奥津駅を結ぶ。名松線の名は名張と松阪を示すものであり、山奥で途絶えてしまった名松線の残りを補完する役目も担うことから鉄道方面からも有名な路線。平日1.5往復・土日2往復しかないものの、これがなくなってしまうと、伊賀方面と中勢地方のバス路線が分断されるだけでなく大きくルートが途切れてしまうため乗継ぎも不可能になってしまう。
この路線もほぼ終始国道368号線を経由。大型車で運行する割に道幅は一部を除き1.5車線分しかなく、狭隘路線としての一面も持つ。特に最後の最後である奥津駅直前の曲がり角はとても大型車が通れるとは思えないサイズ。

奥津駅前(津市美杉町)→竹原(津市美杉町)
美杉コミュニティバス飼坂・丹生俣線:約70分1000円/三交バスカード使用不可路線


美杉村営バス。車両こそ三重交通だが、車内には運賃表示機・案内放送もなく運賃箱も簡易型。カード・株主優待券も一切使用できない。
バス停の時刻にすら書かれていないが、奥津駅14時50分発の飼坂線は途中で丹生俣線となり伊勢竹原駅方面へ直通。本来竹原方面へ向かう川上線は昼間で終わるため、乗り継ぐにはこれを利用するしかない。元々村だっただけに、沿線はたまに集落がある以外は山と川ばかり。途中にある君ヶ野ダム周辺は桜の名所のため、大型観光バスが乗り入れたりしていた。
尚、近いうちにダイヤ改正が予定されているらしく、市の公式サイトの時刻表はリンク切れとなっている。改正内容によっては乗継ぎが不可能になる可能性あり。

竹原(津市美杉町)→久居駅前(津市久居)・三重交通12系統多気
約45分790円/三交バスカード使用可能路線


名松線伊勢竹原駅から近鉄久居駅への路線。竹原行きは系統番号が方向幕にあったのに、久居駅行きは汎用の「久居駅」幕というアンバランス。この路線も4往復程度しかないため、乗車できるタイミングが重要。

久居駅前(津市久居)→津駅(津駅)・三重交通15系統榊原線
約20分390円/三交バスカード使用可能路線


路線の始発が久居よりもかなり西の榊原車庫・榊原温泉方面のため途中乗車という形になる。30分に1便あるため、1日数往復の路線ばかり乗り継いできたばかりの身からすれば一気に都会になった気がする。
奈良から約10時間かかって津に到着。しかし近鉄でも大回りになるため2時間以上かかる。