悪の字が入った地名が存在する

豪雨2日目。未明から一気に雨が激しくなる予想だったが、実際はそこまで強くならず、昨夜のまま。午前中に少し強くなる時間帯自体は実際にあり、1時間も無かったがこれだけで鴨川の水位は急上昇。前日は北部中心だった避難指示がいよいよ中心部でも続々発令されるようになり、チャイムが段々錯聴のように鳴っていないのに耳に残るようになってきた。鴨川はその後安定してきたが、三条で護岸崩落という恐れていた事態も起こる。鴨川は流れ着いた動物の目撃例が相次いでいるが、それなどの様子を見に行こうとして近づいた重さでこうなったら最後、あの濁流だと命はない。
午後以降は雨が強くなることもなく、夜9時に初めて一旦止んだが、数時間で再び降り出す。ほぼ同時に特別警報発令で身構えたが、以前の台風と違い今回は北部での発令。その後山陽にあった豪雨の降水帯が京都北部に移動し、特別警報と言わせんばかりの豪雨に。福知山はまたしても水害に見舞われることとなる。
一方で桂川は、日吉ダム放流により高確率での氾濫を覚悟しなければならなかったが、放流量を調整したのか氾濫手前ギリギリの範囲で推移し、夜になってようやく下がり始めた。既にダムは満杯だが、片や量を一歩間違えれば確実に氾濫していたので、ダム内でセンチ単位の水位を巡る相当な駆け引きがあったものと思われる。
道路は山を越える区間のうち一時は国道1号線・9号線以外は全て通行止めになり、高速道路も軒並み通行止めとなったため、残った1号線・9号線は大渋滞。特に1号線は名神区間・時間ともかなり長く通行止めのままなので、深夜になっても解消されず、滋賀方面も全然動いていない。京滋バイパスも通行止めで東方面との行き来が殆ど出来なくなっており、そのうち物流にも影響が出るものと思われる。
電車はJRが大幅減便。普通西明石行き以外は全て運休となっており、特に山陰線は京都から鳥取の県境である東浜まで、かなり長い区間で運休。阪急も減便したが、阪急の京都線はのちに全線運休した神宝線と違い運休にはならず。一方で近鉄と京阪は何食わぬ顔での平常運転で、強さを見せつけた。但し京阪でも琵琶湖線系統は一時全線で止まっていた。