エルガTypeB導入台数

以前のブルーリボンシティノンステップに続き、同じくエンジン横置きノンステップバスだったエルガTypeBの導入台数。TypeAが現在と同じワンステップベースで割とそこそこ売れたが、旧モデルのキュービックノンステップとほぼ同じ機構のTypeBは中身がかなり特殊で、シティと同じくATのみの設定。一部の事業者はこぞって導入したが大半は見向きもされずに途中でカタログ落ち、中古車流通もシティほどではないものの、TypeAに比べると動きが鈍い。
今回も「年鑑バスラマ」巻末のノンステップバス事業者別導入累計を参照。自社発注分のみなので中古の導入例は対象外、更に自家用導入分も一部載っていたがここでは省略。Nが標準尺・Lが短尺で、括弧内はCNG仕様。

仙台市 L9(L2)
西武バス L24
阪東バス N2/L5
新京成 N1
京成バス N22/L7
京成タウンバス N6
東武バスグループ L26
国際興業 L13(L13)
都営バス L32(L18)
京浜急行バス (L2)
川崎市 (L1)
遠鉄バス N8
名古屋市 N12(N11)
三重交通 L7
三岐鉄道 L1
近江鉄道 L2
京都市 N7/L23
大阪市 L2
伊丹市 L35
神戸市営 L7
山陽バス L2
 

上記は原文ママであり、表のうち京都市にはN尺のTypeBは存在しないので誤り。都営バスのCNGには、東12系統専用車として東京都中央区が自費で購入し交通局に譲渡した7台を含む。新京成導入分はバス分社後は松戸新京成バスに移管。京成バス・東武バス導入分は富士重工で架装した車両あり。
元々いすゞのシェアが低い中四国と九州では1台も採用が無いまま終わり、仙台市営を除き首都圏・東海・近畿に集中する結果となった(但し中古車では北海道・東北でも導入例あり)。このため事業者数ではシティノンステよりも少ない。京急川崎市のようにディーゼルはTypeAでCNG仕様でのみBを導入した事業者もいる。
最多ユーザーはCNG込みだと都営バスで全50台。通気孔を増設する独自の改造を行っており、既に一部は中古車として岩手県交通秋北バス等に売却済み。ディーゼル単体では伊丹市営が最多ユーザーで、デビュー直後から生産終了直前まで連綿として導入し続け、TypeBでは殆ど生産されなかった標準仕様ノンステップ適合車も在籍。運行エリアが狭い伊丹市内+尼崎市塚口のみということから頻繁に現れるが、ここも既に廃車が始まっている。