撮影写真より



一応このカテゴリに入ると思う。愛知県西尾市にある名鉄三河線三河一色駅跡。
三河線の南端は現在碧南だが、04年まで西尾線蒲郡線の吉良吉田駅まで通っていた。但し碧南〜吉良吉田間は碧南以北とは扱いが異なり、末期はレールバスが寂しく往復するだけという、大手私鉄の路線でありながら完全にローカル線そのものだった。三河一色駅は鰻で有名な当時の一色町の中心駅。
駅舎は廃線後もしばらく放置されたが解体され、駅舎横に生えていた木だけがそのまま取り残された。この木は画像検索で現役時代の駅舎の写真にもしっかり写っており、当時の名残の一つ。線路跡は線路を剥がした以外はほぼそのまま、ホームも以前は屋根が残っていたようだが、今は土台だけ。名目上は立入禁止なのでスロープ部分に一応小さなバリケードが置かれていたが、既に廃線から10年以上経っているためボロボロに朽ち果てていた。地元の人々にとってはどうやら通り道代わりにされているらしく、何人も通って行った。
廃線後はふれあいバスというバス路線に代替されたが、三河一色の駅前跡には乗り入れず少し離れた所を通る。代わりに名鉄東部交通が運行する西尾行きが乗り入れ、バス停はかつての駅前広場のうち半分を区切って使用している。そのほか、一部の敷地が名鉄協商パーキングとなっている以外は更地のまま。駅向かいには駅前商店街らしき道も広がっていたが、殆どが閉店しており一部は崩れかかっているほど寂れきっていた。