午後、用事を終えてテレビをつけたら驚いた。つい数十分前の平和さとは一変、映しているのはどこも地震による惨状に変貌していた。しかもまたしても東北、それもこないだとは比べものにならない、150年ぶりの大地震というではないか。僅か2日前まで仙台にいた身とすれば、ついこないだまでいたところが想像もつかなかったような変わり果てた光景になっていたのにまず驚いたし、何より少しでも日程がずれていれば確実に地震に遭遇し今頃路上を彷徨っているか、あるいは負傷し、最悪の場合もうとっくにこの世にいなかったかもしれないと思うとぞっとした。まさに九死に一生を得た恰好。地元は全くといっていいほど被害はなく、さすがにまだこういうところの運は残っていたということか。まだまだ死ぬわけにはいかない。
地震以降、全てのメディアは地震一色となった。被害状況や生の映像を見る限り、ゲームや映画かのように見えるほどの規模で、とても今現実に起こっている出来事とは受け入れがたかった。神戸の時のように復興するには長い時間を覚悟しなければならないだろう。今日という日は教科書は勿論のこと、後世の日本史に確実に残り未来永劫語り継がれるであろう歴史的瞬間であり、今後この日は全国的に慰霊祭が執り行われ、慰霊碑も次々に建立される、全国民にとって一生忘れることのない年月日になるであろう。とりあえず自分はギリギリのところで命拾いしただけでもう精一杯なのであとは見守ることしかできないが、早急な救済・復興を願ってやまない。