高知

続き。今回バスや土電を乗車するのにICカード「ですか」を使用。高知市街地なら4回以上の乗車で1日乗車券になるサービスや、地方のICカードとは思えないほどの利用範囲の広さが特徴的だが、プレミアム額はPASMOバス特と同じポイント制(運賃の5%)、それも即利用可能となるPASMOと違い利用月の翌月5日以降に使用解禁・ポイントから利用額への変換は最低1000ポイント=運賃総額2万円分以上、と日頃から利用する人でないと絶対に得しない鬼畜仕様。回数券は既に廃止され、またポイントも2年で失効するので、観光客はどうやってもお得にできない。

高知駅のすぐ北にある比島交通公園にバス図書館として数年前から保存されている高知県交通の6E(88年式)。今でも同年式の同型車両が普通に走っているのを考えると、ここは保存当時まだ大量に残っていたモノコックを保存してほしかったような気もする。中扉から後ろが座敷になっている以外は内装も現役当時のままだが、運転席は機器の破損が激しい。



高知県交通・土佐電鉄とも、古い年式のバスが多いがLEDの換装率は非常に高く、一部の小型車以外はほぼ全てLED行き先表示となっている。中型車以上で方向幕だったのは県交通のレインボーに僅かに見られただけ。



高知には自家用バスにもモノコックがいる。円行寺口駅の北にある万々商店街付近にある「みかづきスイミングスクール(みかづき学園)」の送迎バスとして使われている78年式日野RL300。随分オープンな位置に停まっていた。とっくに部品供給なんて終わっているはずなのに、30年以上も同じ送迎バスを使い続けるのは何か理由でもあるのだろうか。尚、現在も一般路線バスとして残っている日野RLは伊予鉄南予バスの予備車1台が国内唯一。



今年の高知はどこへ行っても龍馬一色、でも龍馬関連ばかり巡っていては普通の観光。ということで普通じゃない観光として行ってみたのが「沢田マンション」、通称沢マン。手作りで造ったマンションとして珍スポ界ではかなり有名な物件。何気に高知駅からそれほど離れておらず、すぐ近くが幹線道路のため近所にロードサイド店舗が多いという立地の良さ。実はここにもマンションのバスとして導入された日野RLが今も埃をかぶっているらしいが…。



高知市周辺以外のバスの一つ、安芸〜室戸岬〜甲浦の長距離路線を持つ高知東部交通。高知県交通の傘下だが新製導入車は全く塗装が違う。土佐電の安芸線(高知〜安芸)と連絡しており、この2つを使うと高知県中部から徳島との県境まで一気に移動できる。所要時間は約4時間、運賃は合計4000円で、東部交通では「ですか」は使えない。



高知市から東にある香美市に路線を持つJR四国バス高知支店の大栃線。所属する全ての車両がアンパンマンカラーを纏った関西からの中古車で、これは元南海バス。1台1台微妙にデザインが異なる部分があるが、どの車両もよく見ると地色に国鉄スカラーがあしらわれている。