広島→福山

広島で一日過ごしたあと、翌日は福山へ向かう。単に直通の高速バス「ローズライナー」に乗ったのでは面白くないので、芸陽バスの「かぐや姫号」に乗って竹原に行き、そこから呉線で三原へ。ここからは丁度2年前にも訪れたのだが、当時に比べてこの備後地域のバス事情は大きく変わりつつある。

在来路線を少しずつ民間譲渡し続けていた三原市営バスは今年度末で残る全ての路線を譲渡し、消滅する。最後の新車となったエアロミディノンステップは同型車としては割と初期にあたる車両。

三原市営の路線の大半を譲受した芸陽バス。一般路線バスでは唯一広島ナンバーと福山ナンバー両方に車両を持つ。譲渡時に市バスの車両は路線と共に芸陽バスに移籍し塗装が変わった。


三原から尾道へは鞆鉄道*1で「登山口」まで向かい、そこから尾道市営に乗り継ぐ。乗り継ぎ制度があり申し出ることで乗り継ぎ券がもらえるが、この旨は三原側のバス停や車両には表記されていない。

尾道市営バスも今年度末に三セクのおのみちバスに全譲渡し消滅する。中古車の集中導入によって以前いた日野RD・RKは死んだが、今もUDの9メートル級車・RPの初期型といった珍車がいる。


尾道から福山へは2種類の路線がある。鞆鉄道が2号線経由で山陽本線にほぼ沿ったルート、中国バスが北にある府中市経由の遠回りルート。前者は約1時間・700円ほどだが、後者は2時間で1400円もする。因みに山陽本線はたった20分で400円。どちらもマニアくらいしか完乗しない。

鞆鉄道の福山行き。車両はトモテツでたった1台しかいない三菱+富士重工7E。現在は1時間に1便の当路線、嘗ては1時間に4便もあった時代もあれば2時間に1便しかなかった時代もあったようだ。尚、今のところ備後地域で唯一導入しているPASPYは福山の循環線のみが現段階の導入路線とアナウンスされているが、このように車両がICカードアンテナ搭載だとどの路線でも使用可能。


結局トモテツに乗って福山に着いた。

そんなトモテツの最新車は当ブログ初登場である新長期規制適合車のRM。エンジンとリアバンパー・テールライトがこのモデルより統合されたエアロミディ用になっている。

両備グループ入りして息を吹き返した新生中国バス。あれ以降CJAやRCといったボロバスは親会社の両備を始めとして西武や東洋バスからの中古、そして久々に導入された新車に置き換えられた。写真は旧中国バス時代に導入されたキュービックノンステップ。当時かなり高価で導入したのは大手ばかりだったフルフラットノンステップバスを何故当時ジリ貧だった事業者が導入できたのだろうか?

相変わらずな井笠鉄道福山市内完結路線なのに岡ナンバー、古いのに実はATな5EボディのLTが今も走る。


折角ここまで来たので、以前は来られなかった福山自動車時計博物館に寄る。規模の割に入館料900円と少し高いが、普通は近づくことすらできない展示車が実際に乗れるという太っ腹っぷり。時計も国内外のアンティーク物が揃ってる。その他昔の家電や昔のカメラ、よく分からない車のガラクタパーツの山から何故か自閉症が描いた車の絵や自閉症が作った紙粘土の車も展示されていた。

そしてここといえばやはり数多くのレストアを手がけたボンネットバス。朽ち果てた廃車体から自走できるまでに再生する業には毎回驚かされる。この3台も現存数が最も多いいすゞ以外のメーカー(日産・日野・トヨタ)で製造されたレア物。しかも館外の車庫に停まっているのでこれに関してはタダで見れる。


福山は乗り放題型乗車券の類がないためあまりバス路線には乗れず、日暮れ後はQMAったりして時間を潰す。翌日は高速バスに乗るため隣接する岡山県の井原へ。井原バスセンターは築40年くらいは経っていそうなよくある田舎のバスターミナル。路線図や行き先を消した痕が痛々しい。乗り場も6つあるが明らかに3〜4つで事足りる。

井笠鉄道の子会社・北振バス。ラインの縁取りが青くなっているのが相違点。



しかし広島って地元のマツダ車が多い。普段はあまり見ないマツダOEM車がいるわいるわ。地元だから安いのだろうか…。

*1:路線譲渡前は市バスと中国バスの共同運行だった