京都市バスの6月の大規模改正では、急行路線の復活や多数の系統新設など攻めの姿勢が見えるが、その中で唯一廃止されるバス停が、内部やマニアからは特西2と呼ばれていた、西2右京の里経由便のみが通っていた上里小学校前。市バスではダイヤ改正前になると、古い時刻表は括られたベニヤ板に貼られるのが恒例だが、廃止されるここに限りお知らせしか括られていない。
小畑川沿いの道は元々から経路だったが長らくバス停は無く、'12年に後付けの形で新設された。このために標柱が比較的新しく、且つ両方向とも同一経路を通るループ区間上にあるため標柱は1箇所しかなく、洛西BT行き・桂駅行きとも同じバス停から出ていた。近年新設といっても周辺は小学校と児童館以外殆ど何も無い。
改正により、小畑川から一つ西側にある、昨年から新設された福西本通りの延長線(中山石見線の一部)を新たに経由し、バス停も集落内にある阪急バス上里への停車に変更となり、上里小学校前は12年で消えることになる。
同時に路線も再編され、西2右京の里便は臨西2系統と統合し、新たに西9系統となる。市バスでは珍しく、同じ場所を何度も通る非常に複雑な経路を辿る辺り、コミュニティバス的な性格が強い。被統合の両系統と比較して90分間隔から120分間隔に減る上に、発着地によっては遠回りな経路になり、桂駅側も洛西口駅・桂川駅に変更されるため、JRの駅に行けるようになる代わりに阪急特急停車駅の桂駅には行かなくなり、沿線民にとってどう感じるかは未知数。