撮影写真より


両備バスの子会社・東備バスは、かつて西大寺牛窓間の牛窓西大寺線を北回りと南回りの2ルートで運行していたが、'22年に北回りが廃止。この際に引き継いだのが、岡山県瀬戸内市営バス。既に一部便のみの運行だった、岡山市にかかる西大寺~邑久間こそ引き継がれなかったが、残りの邑久~牛窓はそのまま牛窓中央線として運行。

瀬戸内市営バスは、市の所有する白ナンバーバスで運行する、いわゆる80条バス。従来は市の独自車両だったが、牛窓中央線引継ぎの際、バス車両も東備バスから譲渡され、ナンバーこそ白ナンバーだが、内外装や車内放送まで両備バスのままで、受託も両備バス。運賃は距離制から100円均一になり、特に邑久~牛窓は450円から大幅値下げとなった。

譲渡車両の一部が、両備バスでは2台しかいなかったエアロミディ-S(PDG-AR820GAN)。片方(0903)は一時期岡電バスに移籍しており、この際に車体のRYOBI BUSのロゴが消されたが、両備バスに留まったもう1台(0904)はそのままで、東備バス籍になった際、ロゴのRYだけ消してYをTに置き換えるお手軽修正で済ませていた。2台とも移管前の段階で既に瀬戸内市内で使われていた。

両備バスの西工は、この移管に加え、ほぼ同時期に行われた渋川特急専用車の廃車により、現在はエアロスター-S1台のみ。