問題


社会パネル"車両が通ることのできない「まぼろし北陸道」がある石川県金沢市福井県の間の国道といえば○○○号線?"
答えは305号。金沢の武蔵が辻から南越前の北陸道今庄ICまでの区間だが、金沢〜小松間は8号線など他の国道と重複し、且つ8号線以外の区間はバイパス化した8号線の旧道。福井県内はほぼ海岸沿いを通り、南越前町内で山を突っ切る。
若干事実が変わった問題。確かに当時はその山を突っ切る区間で登山道しか無かったため車両が通れなかったが、13年にトンネルが開通し車両が通れない区間が無くなった。まぼろし北陸道なんてもう過去の話。この問題も修正されているか削除された可能性がある。
305号線にはまだ特徴がある。一つは福井市越前町の境近く、岩が削られて自然に出来たトンネル「呼鳥門」をくぐっていたこと。常に風雨にさらされているため、崩落防止により前後にトンネルを作って回避。現在は門から北半分のみ、旧道を潰して造成した国定公園に整備されている。
もう一つが呼鳥門のすぐ南にある玉川トンネル。今は普通のトンネルだが、旧道は海岸沿いのロックシェードの中にあった。かつて70年代に岩盤崩落が起こった場所で、トンネルの迂回計画があったものの、近くの観音への足が無くなるのでロックシェード化した。しかし89年に二度目の岩盤崩落が発生し、走行中のマイクロバスを直撃。乗客は全員即死。これを踏まえてトンネル化が決まり、トンネルを掘っている間は岩肌から離れた位置に仮設道路を架け、完成後は仮設道路撤去・トンネル脇の旧道部分に観音が移転した以外は、旧道はもろとも放棄された。もし最初からトンネル化しておけば防げた悲劇だった。Googleマップで見ると、今でも崩れた旧道がはっきりと見える。