DQ11・その16

ようやく時渡りの迷宮を10階層まで完全クリア。特に最後の10階層は敵の強さも配置もかなり厄介で、バリア持ちの敵がそれまでは合い言葉入り宝箱か扉前しかいなかったのが、普通に順路のど真ん中にいるので、一々組み替えを強いられる。恐らくこの1フロアだけでのべ100人、最後の番人だけでもやたら強いので20人はヨッチ族を費やした。ここまで不満点がかなり少ないDQ11の中でもこれだけは苦痛しかなかった。クリア後はまた1階層からチャレンジ出来るが、もう二度とやりたくない。



ヨッチ族を集める間に、師匠ジエーゴから課された試練を片付ける。デルカダール神殿最深部に出現する金ピカのギガンテス・黄金の試練をグレイグ将軍+シルビアの連携技・大まじん斬りで倒す。2体登場するので、「2体とも」「大まじん斬りで」「とどめを刺す」。倒しても1体だけだったり、ただ繰り出すだけで倒しきれなかったり、繰り出してもミスしたりは全て対象外。試練のHPは3000あるので、特に3DS版は残りが1000を切る辺りまで計算必須。
グレイグ将軍は2度もゾーンに入る必要があるが、こういう時に役立つのが、他のクエストなどで手に入れていた「きせきのきのみ」。使うと強制的にゾーンに入る。どうせ売ることも出来ないので、まさにこういう時が使い時。成功すると師匠が現れ、2人の新スキル「はくあい」「きしどう」が解禁。将軍の「はくあい」では、NPC時代に使えた「におうだち」がいよいよ使えるようになり、ザオリクも覚えられるので、それまでの回復呪文が使える戦士からパラディンぽさがかなり強まってくる。



ここで再びクエストに着手。印象に残ったものを取り上げる。

『戦場を さまよえし無双』

ホムラ南の高台に出現するセルゲイナスの転生モンスターアスタロトを倒す。このエリアにはセルゲイナスしか出てこないが、それでも何度倒してもちっとも出現せず、80体近く倒してようやく出現した。この間、カミュが装備する『海賊王の首飾り』効果でレアアイテムのオーガシールドをバンバン落とす。主人公とグレイグ将軍しか装備出来ないのでそれ以上落とされても意味が無く、余りはあえなく売却。

『ネルセンの秘伝書』

世界の4箇所の本棚にある「ネルセンの秘伝書」を読む。それまでも見かけていたが、受注前に読んでいても「今の主人公には関係なさそうだ」と出て読んでくれないので、事前に見かけていても新たに読み直しに行く必要あり。4箇所のうち2箇所は城だが、残りは古代図書館と今更な岬のほら穴の牢獄内。

『さらに遙かなる旅路』

2の冒険の書エスト。サマルトリアの城からいなくなった王子を探し、歴代の仲間の王族を元を転々と追っていく。5のサンタローズが解禁・クリアされていないと先に進まない。最終的には5の迷いの森にいるが、どちらもSFC版がベースとはいえ1・2と5では等身が異なるため、主人公一行より一回り小さい王子はかなり違和感。出会った時の第一声はもちろん代名詞の『いやー さがしましたよ』。
尚、このクエストのタイトルは、2で仲間が揃う前のフィールドBGM『遙かなる旅路』のオマージュとなっている。

『魔王復活の儀式』『決戦!バラモス城』

3の冒険の書エスト。バラモス城を探索するクエストで、新たにネクロゴンド王国の城の跡という設定が追加されている。操られた国民の怨念をなだめつつ先に進み、1回目ではバラモス復活を謳うキングプリーストという魔物を倒せばクリアだが、すぐ解禁される2回目では実際にバラモス本人と対戦することになる。
城内では3の各国の王がうろついており、ロマリア王は王位を譲ろうとしたり、エジンベア王は田舎者扱いしたりと、原作を知っているとクスリとくる台詞を言う。出現モンスターもほぼ3に忠実だが、動く石像は格上の大魔神に差し替わっている。ナンバリングでは3以来の出演となったライオンヘッドとその色違いも、これのために出てきたのかもしれない。

『閉ざされし月の世界』

8の冒険の書トロデーン城が舞台でそのまま攻略することになるが、登場するのはモンスターのみで各冒険の書の中で唯一最初から最後まで無人。依頼してくるのはイシュマウリだが、今回は声のみの出演。敵もオリジナルとだいぶ異なり、いばらドラゴンも出てこない。
ボスは『よるのていおう』のセルフパロディ『ひるのていおう』。常に昼を維持しようとしており、戦闘中でもラナルータの呪文を使ってくる。11でラナルータは登場しないので、彼が劇中唯一の使い手となる。

『迷い迷われロンダルキア

最後に解禁される冒険の書エストは、今もなお語り継がれる伝説のあの大迷宮。SFC版のロンダルキアへの洞窟が、大フロア・無限ループ・見えない落とし穴もそのまま再現。唯一エンカウント率がかなり低めに抑えられているが、それ以外の難易度は原作そのままで、6階の無限ループ連続分岐は攻略サイト無しだとメモ必須。5階の落とし穴地帯も移動速度の遅さも相まってかなり時間がかかる。まさに大トリを飾るに相応しい。尚、敵はエンカウント率と共に大きく変えられており、オリジナルと同じなのはキラーマシンシルバーデビルのみ。
ボスはロンダルキアへ繋がる階段手前でうろついている。ここに眠るロトの鎧・いなずまの剣・命の紋章を奪ったさまよう鎧、その名もさまようロトの鎧。姿はさまよう鎧そのままなのに鎧はしっかりロトの鎧なのがかなりシュール。残念ながらロンダルキアへは上がらない方がいいと出て入れない。