撮影写真より


富士重工5Eがかなり長い間まとまった数が残っていたことで有名な広島バス。この車は珍しいふそう、その中でも旧型となる型式MP518Mに架装した例。三菱の純正車体だと所謂ブルドックとなる型で、それが5Eになると少し新しめに見える。それでも5Eの中でも初期のタイプであるため屋根にはリベットが残る。
当時のMPの特徴としてエンジン通気孔がかなり大きく、その上後ろにまで回り込んでいる。これは純正以外でも共通で、5Eでも後部にしっかり純正とほぼ同じ位置に通気孔が開いていた。大型車は丁度この年代を最後に各メーカーとも後部の通気孔は無くなったため、後ろに大きな通気孔があるバス=昔の古いバスという印象が個人的に強い。ふそう+5Eも、純正ではエアロスターとなるMP218/618になると後ろの通気孔はしっかり塞がれたものの、側面の通気孔は最後まで大きいままだった。
風の噂によると、広島バスの5Eは今年初めまで生き残っていたという。最終年式でも25年近く前になるので、よく長い間使い続けたもの。これで中四国から5Eは全滅…ではなく、広島には福山の鞆鉄道にまだ5Eが残っている。