西山天王山駅

00年代以降、数年おきに新駅が誕生している阪急京都線JR京都線。この度、阪急京都線にまたも新駅・西山天王山駅が開業した。長岡天神大山崎間の京都縦貫道にクロスする位置で、この場所はかつて庭園が、更に前には波打つプールが広がっており、それから20年経って高速道路と駅が出来るなんてとても想像出来なかった。

駅舎。摂津市駅と同じく白系統でまとめられている。



改札近辺は吹き抜けになっている。さりげない植え込みが落ち着いた雰囲気を感じさせてくれる。



ホームは他の阪急途中駅と同じく対面式。



駅名標は伝統の黒地に平仮名。本日より阪急全駅に加え能勢電神戸高速の各駅にナンバリングが導入され、西山天王山はHK76。尚、まだ駅名標に番号が貼っていない駅も多少ある模様。



駅ホーム広告には開業前のイベントの記録が残っていた。






駅周辺は一部まだ工事中の箇所がある他はほぼ住宅ばかりで、店らしい店は「焼肉でん」くらい。文字通り駅の真上に京都縦貫道が通っており、このため駅前は昼でも割と暗い感じだが、雨でも濡れないのは中々便利。駅の上には高速道路用のバスストップも開設され、駅の両サイドに設置されたエレベーターで上がる。階段も付いているがあくまで非常用通路。




高速バスのバスストップ「高速長岡京」。JRバスの横浜行き「ハーバーライト号」「青春ハーバーライト号」、阪急バスの千葉行き・池袋行き・箕輪行き「アルペン伊那号」・茅野行き「アルペン諏訪号」・丹海バスの間人行きが停車。長岡京ICのすぐ手前に設置され、丹海バス以外は名神からここまで来たあと、Uターンして再び名神に戻っていくことになる。停車する便数はそんなに多くないのだが、この日は一目見たさに大勢の見物客が集まっており、エレベーターもほぼ満員。



地味に便利と思った、タッチパネル式デジタルサイネージ。タッチ操作で観光案内から地図、駅やバスの時刻表まで一瞬で表示することが出来る。




駅開業と同時に運行を開始した、阪急バスと京阪バスの共同運行による新路線・90系統(京阪淀〜西山天王山〜JR長岡京)。京都市内以外の阪急の駅に乗り入れる京阪バス・京阪の駅に乗り入れる阪急バス共々新規の路線としてはかなり久しぶり。但し共同運行といっても乗車券の共通化は殆どされておらず、どちらとも使えるのはPiTaPaICOCA、そして京都市の共通回数券だけ。無論回数券は京都市内(洛西浄化センター・大下津・京阪淀駅)で乗車又は降車する場合のみ使用可能。